柔道女子48kg級の代表争いに注目!

ヤワラちゃんか若手か。北京五輪代表は誰の手に?

2007.04.26 THU



写真提供/北村大樹/アフロスポーツ
2年ぶりの復帰戦だった4月8日の全日本体重別選手権。谷 亮子は決勝で福見友子に敗れながらも、今年9月にリオ・デ・ジャネイロで行われる世界選手権の代表に選ばれた。「ママでも金」を目標にする彼女が、五輪3連覇の夢へ向けた第一歩を踏み出したのだ。

08年北京五輪の代表は、来年4月の最終選考会である体重別選手権を経て決定される。だが実際の代表選考でこの大会の結果以上に重視されるのは、それ以前の国際大会の成績である。外国選手との対戦に強く、金メダル獲得の可能性が高い選手を選ぶという、全日本柔道連盟の選考基準があるからだ。そのため、前年の世界選手権で金メダルを獲得していれば、たとえ最終選考会で優勝しなくても代表に選ばれるというのが、これまでの現状だった。

それゆえ、北京五輪代表争いでまず注目しなくてはいけないのが、世界選手権での谷の結果だ。「時間をかけ、集中して練習すれば十分にやれる手応えを得た」と話す彼女がそこで優勝すれば、北京五輪代表はほぼ確実、といえる大きなアドバンテージを得ることになる。だが、メダルなしで終わるようなら代表争いは混沌としてくる。

そうなった時、打倒・谷の一番手となるのは昨年12月の福岡国際を制し、体重別選手権では谷を破って優勝した21歳の福見だ。「これまではきれいな柔道を目指してやってきたが、勝つための柔道を意識するようになった」という彼女は、組み手の厳しさや力強さが格段に向上し、力的にも谷に並びかけてきた。それに続くのが昨年のアジア大会で3位になった17歳の中村美里と、06年に体重別と講道館杯を制している20歳の山岸絵美だ。3人とも谷が休養している間、着実に力をつけてきている。

ただ、たとえ谷が世界選手権で優勝して大きくリードしても、彼女たちも来年の最終選考会の直接対決で圧勝すれば、五輪代表への道も開けてくるはず。谷をおびやかす若手選手の成長こそが、これからの日本柔道にとっても必要なのだ。


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