あの衝撃的な靱帯断裂から1カ月半…

39歳・桑田真澄最後の挑戦MLBのマウンドに立てるのか?

2007.05.10 THU



写真提供/時事通信
2006年のオフ、桑田真澄は突如、大リーグへの「挑戦」を明らかにした。今年で39歳を迎える男の大バクチだ。パイレーツとのマイナー契約は無事済ませたものの、メジャー昇格枠はわずか1、2名というイバラの道。プロ22年目の大ベテランが、夢のマウンドに向かってゼロから再出発する姿に、みなさんも新鮮な感動を覚えたはずだ。

桑田の武器は、打者の打ち気を巧みにそらす緻密な投球術。理想的なフォームから投げられる多彩な球種のボールには、絶妙なコースにスーッと伸びていく不思議な雰囲気がある。ほかのマイナー契約投手が次々とキャンプを去るなか、彼は右の中継ぎとして首脳陣の信頼を獲得しつつあった。

ところが3月26日のオープン戦で、右足首の靱帯を2本も断裂するアクシデントが起こる。グニャリと足が内側に曲がった痛々しいシーンは、今でも記憶に新しい。

「足首の靱帯断裂だと、およそ3カ月くらいの期間で保存療法させますが、これだとねんざグセが若干残ってしまう可能性があります。でも、手術で完璧を目指せば最低でも半年はかかる。スポーツ選手としては、判断に迷うところでしょう」(石井整形外科・石井 潤先生)

実は、桑田は95年にも右ヒジ靱帯断裂の大ケガを経験している。このときは将来を見据えて手術に踏み切り、約2年の治療時間を費やした。しかし今回は、復帰を5~6週間後と公表。1年契約という厳しい現実が、早期復活の決意を促したのだろう。

「4月16日にギプスを外したそうですが、今は患部の痛みが引くのを待ちながら、右脚の筋力を維持するリハビリに励んでいるころだと思います。ケガした脚だけがやせ細るのを防ぐ、最も重要な期間です」(同)

97年、桑田は故障明けの2年ぶりのマウンド上で、右ヒジをプレートに当てて静かに目を閉じた。そして07年、今度は復帰を果たしても、登板が約束されているわけではない。だがその上で、我々は彼の奇跡を待っているのだ。


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト