イタリア→キューバ→リトアニア

うっかりプロ野球選手になったカメラマンが見た「世界の野球」

2007.05.24 THU



撮影/八木虎造
八木虎造。本職はプロカメラマン。04年、シチリア島パレルモで長期バカンス中、現地の草野球チームに入ろうとして、うっかりプロ野球セリエA「バレルモ・アスレチックス」のプロテストに合格してしまった野球素浪人だ。

「最初、草野球なのに何でお金がもらえるんだろう? って不思議でしょうがなかった(笑)。シチリアはアメリカからの観光客が多くて野球観戦のニーズが高いんです。野球のレベルは…ま、選手たちはみんな、休憩時間に遊びでやるサッカーのほうがはるかに上手いですねぇ(苦笑)」

実は八木さん、本格的な野球経験は中学校まで(4番キャッチャー)。その後、約15年間は趣味で草野球を続けてきた。イタリアでは2シーズン半プレーしたが物足りなさを感じ、06年秋には野球大国キューバのトップリーグ2チームに練習生として参加。だが、登録選手に至らず、この春リトアニアの「カウナス・リトアニカ」に入団。助っ人外人として、6番セカンドのレギュラーポジションを獲得した。

「意外なことに、欧州ではドイツ、スペイン、あと東欧のチェコ、クロアチア、ポーランドなど、野球に力を入れている国が結構あるんですよ。なかでも大注目なのがリトアニア。全人口が約340万人、国土は日本の20%もなく、野球チームは5つしかありません。でも、ロシアンパワーはすごい。いろんな国のプレーヤーを見てきましたが、謎なバットスイングで150m級のホームランを打つわ、変なフォームで140km/h超のストレートを軽く投げるわ、日本人の僕には理解できないプレーばかりです。ただ、それ以外はとんでもなく下手。守備、バント、盗塁などの小技は、多摩川あたりで野球している小学6年生にも及ばないと思います(笑)」

そもそも野球に詳しい指導者が少ないため、まともなノッカー(ノックを打つ人)がいないんだとか。八木さんのような日本人が各国で活躍すれば、世界の野球はもっと面白くなるのかも!?


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