ビーチバレー、北京五輪へ行くのは誰か?

過熱する浅尾美和の人気。ところで本当の実力は?

2007.05.31 THU



撮影/RYU MAKINO
『浅尾美和=ビーチバレー』、そんな方程式がちまたで定着し始めている。浅尾の出現により「ビーチバレーってこんなスポーツなのね?」と初めて知った人も少なくないだろう。

ユニホームは水着、しかも砂まみれになって激しく動いてボールを追う…というスポーツの特性からオトコ目線の報道が過熱しているが、浅尾は決してビジュアル先行型のアスリートではない。高校卒業後わずか1年半で日本のトップ3に上りつめ、パートナーの西堀健実とともに五輪経験のあるベテラン組を破るまでに成長した逸材だ。浅尾・西堀組の目標は、北京五輪出場。5月中旬から初の五輪予選に挑んでいる。コーチの川合庶氏は「世界では経験が浅いのですべてにおいて未熟。だが、若さを前面に出せれば、どう化けるかわからない」といまだ眠る潜在能力に期待を寄せる。

ビーチバレーの五輪予選は、世界各国を転戦する『FIVBワールドツアー』に出場し、成績のよい8大会の獲得ポイントの合計により五輪ランキングが決定。各国2チームまでの上位24チーム(開催国1チーム含む)が出場権を得ることができる。予選期間は07年1月1日から08年7月20日。一発勝負ではなく、長いスパンで好成績に輝いたチームが五輪行きの切符を手にする仕組みだ。

現在、日本で最も北京に近いチームは、田中姿子・小泉栄子組。ドーハ・アジア大会では世界3位の中国を撃破し、抜群の身体能力を生かしたスピードと粘りは、世界でもトップクラスだ。続いて、楠原千秋・佐伯美香組。ともに五輪を経験している大ベテランだけに、勝負どころで安定した戦いは期待できるだろう。この2チームが各大会でコンスタントにひとケタ順位を叩き出していけば、出場はもちろん日本のメダル獲得も夢ではない。

浅尾効果で追い風が吹き始めた日本のビーチバレー。ベテラン、若手といった個性派揃いの活躍が、普及の命運を握っている。


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