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プロスポーツの最高権力者コミッショナーの仕事って?

2007.06.14 THU



写真提供/時事通信
NFL(全米プロフットボールリーグ)のロジャー・グッデル・コミッショナーが、ベテラン現役選手6人と直接対話する諮問委員会を設置した。プロスポーツの最高責任者であるコミッショナーがチームを介さず直接“現場の声”に耳を傾けるのは異例のこと。どんな効果が得られるのか大いに注目される。

そもそもプロスポーツの組織にコミッショナーという最高権力者が誕生したのは1920年のMLBが最初。1919年のワールドシリーズでのシカゴ・ホワイトソックスの選手による八百長事件=ブラックソックス事件にケジメをつけることを目的に、連邦判事ケネソー・マウンテン・ランディスを就任させたことがきっかけだった。当初オーナーたちは“第三者”的な監視人を置き、ファンの目をごまかすつもりだったが、ランディスは無制限の権限を要求。結局ランディスは八百長事件にかかわったとされる8選手を永久追放にするなど、最高権力者としての力を思うままに行使した。オーナーたちの目論見は、みごとに外れた。

そんな形で誕生したコミッショナーだが、実際のところその仕事とはどんなものなのか。日本のプロ野球を例にとると、野球協約には「コミッショナーが下す指令、裁定、裁決ならびに制裁は最終決定であって、組織に属するすべての団体と個人を拘束する」とある。さらにその指令も「野球最高の利益を確保するために」団体、個人に発することができるという。まさに絶対的な命令を下せるプロ野球界の最高権力者だ。

だが日本のコミッショナーについては、自らが最終決定を下すのではなく、オーナー会議などで決まったことを発表するだけ、という批判も耳にする。球界再編、ドラフトでの希望枠廃止などの問題では決定が二転三転。先の批判につながったようだ。

オーナーたちを無視するわけにはいかないが、NFLのようにオーナーたちとは別の視点からプロ野球のために動くことも求められているのかも。ランディスの遺産は日本には残っていないのか…。


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