パ・リーグが共同事業会社を設立

MLB方式導入の可能性も!?パ・リーグの斬新な試み

2007.06.28 THU



イラスト:つるけんたろう
先月、プロ野球界にちょっと気になるニュースが流れた。パ・リーグ(以下パ)6球団がリーグ振興を目的とした共同事業会社「パシフィックリーグマーケティング株式会社」(略称「PLM」)を設立すると発表したのだ。

主な事業はパ主催試合の携帯動画の有料配信サービスといった携帯サイト、HPの企画・運営。そして、興味深いのがクライマックスシリーズ(以下CS)など、パ6球団全体にかかわる共同スポンサー営業代理業務も視野に入れている点だ。スポーツマネジメントの専門誌『SMR』の編集長・福井盛太氏は次のように語る。

「CS以外にも、各球団が単独で行っていたテレビ放映権の売買交渉などの窓口をPLMに一本化すれば、パとしての価格交渉力は格段に強まります。たとえばソフトバンクのように、巨人、阪神に匹敵する集客力を誇りながらも放映権料が低いために、ある意味、損をしているようなケースは少なくなるかもしれません。また、テレビ放映権の収益を全体で分配すれば、パ全体が現在より潤う方向へ持っていける可能性もあります」

たとえばパの試合にも人気の差はあり、放映権料に差がある。しかし、最も人気の高いCSを含めた、いわば「パの試合のセット売り」を行い、その収益を各球団で分配すれば、不人気球団の経営を救い、リーグ全体の繁栄につながる。実はこれ、全国放送の放映権料を機構が一括管理し、収益を各球団に分配する米・メジャーリーグのシステムに似ているともいえるのだ。

「ただ、あくまでも現状は各球団ごとに行っていた動画・情報配信の運営一本化のよるコストの削減、そして何より、パの露出機会を増やして集客につなげるのがPLMの主な目的のようです」(福井氏)

確かに実際には野球協約の改定の問題もあり、PLMが今すぐ球団経営を根幹から変える可能性は低いだろう。ただ、プロ野球ビジネスの新しい形であることは確か。今後の提案に注目したい。


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト