全日がマスターズプロレスを開催!?

上司世代と語ってみたい「30年前のプロレス」

2007.06.28 THU

全日本プロレスがプロレス版「マスターズリーグ」を提唱し、話題になっている。簡単に説明すると、いまの30~40代が子どものころに夢中になってテレビで観ていたベテラン選手(50歳以上)を集めてリーグ戦を開催し、名勝負をもういちどみせてくれたり、団体の壁に阻まれて果たせなかった夢の対決を実現しようというのがマスターズプロレスだ。

もっともこの計画、実現するかどうかはまだなんともいえない。しかし、往年のプロレスファンなら、出場選手として名前の挙がっている顔ぶれをみただけでも思わず胸が熱くなるに違いない。たとえば、長州力に天龍源一郎、藤波辰巳。あるいはテリー・ファンクとドリー・ファンクJrのザ・ファンクス、タイガー・ジェット・シン、アブドーラ・ザ・ブッチャー。そしてハルク・ホーガンにミル・マスカラス――。

そもそも、従来のプロレスが総合格闘技とエンタメプロレスのあいだで存在感をなくすなかで、彼らが一線で活躍していた1970年代から80年代というのはプロレスがもっともプロレスらしい時代だった。毎試合がゴールデンタイムにテレビ中継され、全日の中継ではブッチャーがテリー・ファンクの胸にガラスの破片を突き刺す瞬間に画面が静止し、「これ以上お見せできません」とテロップが流れ、新日の猪木とシンの血の抗争では警察当局が民放連を通じてテレビ局に自粛を求めてきたという。

なによりすごいのは、観客に笑いで迎合する選手も多くなった現在、たとえギミックといわれようとも、そのシンやブッチャーがいまも狂気を身にまとい続け、ファンに対して近寄り難い怖さをプンプン漂わせていることだ。それこそがプロレスで、マスターズに胸を躍らせる理由でもあるのだ。

かつてジャイアント馬場はこんな名言を残したという。「シューティング(セメントの意)を超えたものがプロレス」。もっともこんなことも言ってたりするのだが。「(ロープに振られて戻ってくるのは)なんちゅうか、催眠術なんだな」(笑)。


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