8月8日、夏の甲子園が開幕!

まさかの地方大会敗退“怪物”中田翔の3年間

2007.08.09 THU



写真提供/AFLO
8月8日に開幕する夏の甲子園。今年の主役は本塁打記録で話題を集めた中田翔(大阪桐蔭)、のはずだったが、なんと大阪大会決勝で敗退。“怪物不在”はなんとも残念だ。ただ、「エースで4番」はたくさんいても、打って高校通算87本塁打、投げて最速151km/h。まるで清原和博(オリックス)と松坂大輔(レッドソックス)が一緒になったような選手は高校野球史上存在しなかった。改めてそのすごさを振り返ってみよう。

広島で過ごした中学時代は、世界大会でMVP獲得。全国の強豪校が獲得に動いたなかでの大阪桐蔭行きは「中田はプロ、メジャーの器。厳しい環境でもまれた方がいい」という周囲の勧めからだった。

甲子園初登場は2年前の夏の甲子園。いきなり135m弾&147km/hのスーパー1年生として全国デビュー。2年春に右ひじを痛めるも、打者に専念すると、またたく間にアーチを量産し、高校最多本塁打記録を更新。ただ、最後の大阪大会はノーアーチで、夢の100号には届かなかった。

打で苦しんだ一方、投手としては最後の夏に完全復活。常時140km/h台の重いストレートに切れ味抜群のスライダーは高校生が打てるボールではなかった。下半身の疲れから崩れた決勝までは25回2/3で1失点。力に頼り、まだ技術的に課題のある打に対し、投手としてはパワーに加えて器用さ、繊細さが備わっている。

そこで気になるのが今後。「好きな選手」に松坂大輔を挙げてきたように元来の中田は投手への思いが強い。右ひじの故障も経験したことで、夏前には「卒業後は打者で勝負したい」と口にしていたが、夏の好投で投手への挑戦心が刺激されたことは確か。プロの某スカウトも「打つ方はプロではしばらく苦労しそうだけど、あのパワーと体力はケタ外れ。でも、投手としても捨てがたいし…」と悩める本音をチラリ。果たしてこの先、怪物はバットとボールのどちらで僕たちの度胆を抜いていくのか。まだまだ目が離せない。


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