アルプス山脈850kmを人力で越える!

パラグライダーを使った過酷な山脈横断レース開催中!!

2007.08.09 THU

使えるのは、自らの2本の足とパラグライダーのみ! 断崖絶壁が立ち並ぶヨーロッパのアルプス山脈を東から西へ850km、約3週間かけて横断する極限のレース「Red Bull X-alps 2007」が現在進行中だ。

このレースは、パラグライダーとクロスカントリーの要素を融合させて2003年から始まった新競技。選手は飛行と歩行に関する最小限度の装備だけを所持して、ナビゲーター兼サポート役のパートナー1名とともにスタート地点のオーストリアからイタリア、スイス、フランスを経て、ゴール地点のモナコを目指す。

熟練した選手が操るパラグライダーは、アルプス山脈特有の上昇気流にうまく乗れば、1日に100km以上も飛行することができるという。だが、長丁場のレース中でも好条件で飛行できるチャンスは数少なく、どれだけ戦略的に山中を“徒歩”で移動できるかが勝負を左右するのだ。

「重要なのは、変わりやすい山岳地帯の天候と地形を読んで、最適なルートを選択する判断力です。悪天候時に徒歩で距離を稼ぎつつ、天候が回復したら即飛べるかどうかがポイント。わずかな油断が致命的な遅れにつながるので、一瞬も気を抜けないシビアな戦いが続きます」(レース関係者)

さらに「レース中の睡眠は平均1日3時間」「ゴール後は体重が平均10kg減少」「体力と精神力の極限状態が続き、リタイヤする選手が続出」などなど、レースの過酷さを物語るエピソードは数知れず。なお、地の利があるEU圏の選手が多数を占めるなか、今回アジアから初出場を果たした日本の扇澤 郁選手は、なんと御年48歳! そのチャレンジャー精神は無条件で尊敬するしかない!?

ちなみに、レースの状況はGPSを使った通信システムによってインターネット上で完全公開されており、選手の状況をリアルタイムで確認できる。クライマックスはおそらく本号の配布日前後。過酷な戦いの決着を見届けてほしい!!


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