電気の周波数、地質、カップそば…

日本をふたつにわけるライン、東と西の境界線はどこ?

2007.09.13 THU



イラスト:藤田俊男一般には、図の通常ラインが東日本と西本の境界線といわれることが多いが…
東日本から西日本に、あるいは西日本から東日本に引っ越すとき、それまで使用していた家電製品がそのままでは使えない場合もあるって知ってました? 静岡県の富士川と新潟県の糸魚川を結ぶ線を境界線として、東日本と西日本とでは電気の周波数が50Hzと60Hzに分かれているからなのだが、これは明治時代に当時の電力会社、東京電燈が関東でドイツ製発電機を、大阪電燈が関西でアメリカ製発電機を、周波数が違うのに独自に採用したことに端を発している。とすると、東日本と西日本の境界線はここなのか。財団法人日本地図センターの箱岩英一研究第二部長に聞いてみました。

「古くから、民俗学者や郷土史家といった研究者が東日本と西日本の分析をしていますが、どこで分かれるかは分野によって大きく変わるというのが実情です。たとえば、東日本では『沢』のつく地名が多く、西日本では『谷』がつく地名が多いという傾向がある。地質学的には、新潟県と富山県との境である親不知から静岡県の安倍川に至る大断層線、いわゆる糸魚川静岡構造線が東日本と西日本の境目といわれています」

一般には、静岡~長野~新潟を含む東側が東日本といわれるが、切り口によって少しずつ境界線はズレている。こうしたデータを集めたところ、グレーゾーンは、静岡・山梨・長野・富山・石川・福井・岐阜・愛知・三重の9県(新潟の西端も含めば10県)。う~ん曖昧。

「企業でいえばNTTは、石川~岐阜~愛知~静岡の大部分は西日本になっていますね。JRは、長野が東日本、富山が西日本のほぼ境目ですが、静岡~愛知~岐阜~三重あたりは東海なので、東西では区切れない。カップそばやうどんの味にも違いがあるんです。関ケ原を境界線として、 東日本味と西日本味を分けてます」(同)

まあ、無理に東西を区切る必要もないのだが、こうしてみると日本は国土が狭いとはいえ、東日本と西日本で文化に違いがあるのは確かといえるだろう。


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