21年目のブレーク、25年連続Aクラス

今年パリーグで達成された“ひそかに”スゴい新記録

2007.11.01 THU



写真提供/AFLO FOTO AGENCY、AFLO
田中幸雄(北海道日本ハム)、前田智徳(広島)両選手の2000本安打に、ラミレス選手(東京ヤクルト)の右打者初の1シーズン200本安打などなど。プロ野球界では今年も様々な記録が生まれたが、今回「R25」では、パリーグにおいて長い年月をかけて達成された2つの新記録に着目してみたい。

まずは今季5位に終わり、26年ぶりにBクラスになったことで確定した、西武の「25年連続Aクラス」。この記録は“育てながら勝つ”を命題に選手や監督、コーチといった現場のスタッフだけでなく、球団フロントや編成部など何百人もの人たちがつないだ努力のたまもの。“今後、破られないだろう”プロ野球記録の上位に入るくらいの、大記録に値すると思う。それにしても、毎年Aクラス入りが使命とされていた選手たちは、相当なプレッシャーだったのでは。

「いえいえ、僕らの時代(94~02年)は2位や3位では許されない状態だったので、優勝以外は狙っていませんでしたから。逆に、連続記録への意識などは全くなかったですね」(西武OB・野球解説者の橋本武広氏)

チーム全員が、それほど高いモチベーションを持ち合わせていなければ、常勝軍団は作られないということなのだろう。

そしてもう一つは、東北楽天・山崎武司選手の本塁打王と打点王のダブル受賞。もちろん、この部門の2冠王は過去にも複数人いるが、プロ21年目での獲得は王貞治、門田博光両氏の19年を抜く新記録なのだ。しかも、山崎選手は05年にオリックスから戦力外通告を受けており、いわば一度は野球人生を断たれた身。楽天に“救われ”、選手再生のスペシャリストである野村克也監督と出会ったことが、38歳での再ブレークを生んだ。打撃成績が昨年の19本・67打点から、43本・108打点にまで伸びたのも、野村監督の「年をとったら相手投手の配球を読むことも必要」とのアドバイスがきっかけだったそうだ。39歳、22年目のシーズンも、さらなる活躍を見せてくれるだろうか。引き続き注目しよう。


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