ラグビーシーズン本格到来。でも日本は…

ラグビー人気復活に必要なことは何か?

2007.11.22 THU



撮影/井田新輔
晩秋の気配漂う10月26日、ラグビートップリーグが開幕した。昨年は残暑厳しい9月1日に始まったが、今年は10月20日までフランスでW杯が行われていたのでほぼ2ヵ月遅れ。日本が決勝に進んでも困らないよう国内日程を組んでいたのは立派な心意気だが…開幕節6会場の観客数は平均6332人。フランスW杯が全48試合で過去最高の224万人、平均4万6800人を集めたのを思い出すと、ちとさびしい。

なぜ日本でラグビー人気が低迷しているかを考えると、やはり「代表が弱い」という答えに行き着く。今回のW杯でも、最終戦でカナダと引き分け全敗は免れたが、91年以来の本大会勝利はつかめなかった。

ラグビーでは伝統国が圧倒的に強く、4年前のW杯ではイングランドや豪州などIRB(国際ラグビー評議会)設立8カ国が8強を独占。しかし今大会ではアルゼンチンが初の4強進出。フィジーも20年ぶりの8強に進むなど、新興国が躍進した。

両国に共通していたのは、欧州でプレーする選手の多さだ。W杯メンバー30人のうち、アルゼンチンは23人、フィジーは17人がイングランド、フランスなどのクラブに所属。選手は強国でレベルの高いプレーを学び、セルフマネジメントとメンタルタフネスを身につける。有能な選手が流出すると国内の人気が心配されるが、アルゼンチンの場合は代表が強くなることで、むしろ国内でのラグビーの認知度は上昇。ブエノスアイレス市内の商店街にも、多様なサッカーシャツにまじって水色と白の横縞ラグビージャージーが並ぶようになった。

翻って日本。大学2年で日本代表入りした早大の五郎丸歩や昨年のドーハ・アジア大会(7人制)で金メダル・トライを決めた慶大の山田章仁らは、04年のU19W杯で世界7位、アルゼンチンより上位に食い込んだ黄金世代。決して人材不足ではないのだ。彼らが積極的に海外に進出して経験を積めば、日本ラグビーの未来もきっと明るくなると思う。


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