日本球界との違いはどこに?

高額年俸をどうやってペイ?MLBの儲けのからくりとは

2007.12.13 THU



写真提供/Thomas Anderson/AFLO
ニューヨーク・ヤンキースのアレックス・ロドリゲスが史上最高の10年約302億円で契約を更改した。単純に年俸で計算すると実に約30億2000万円。シアトル・マリナーズのイチローも来季から5年約109億8000万円だから、年俸で約21億9600万円となる。日本のプロ野球で07年の最高年俸は、巨人の李承の6億5000万円。07年で年俸10億円を超える選手が50人以上はいるメジャーとは比べものにならない。

選手にそれだけの高額年俸を支払いながら、メジャーの各球団はどんなやりくりをしているのだろうか。例えば入場料、メジャーの平均は22ドル69セントで約2500円。日本の場合、東京ドームの巨人戦の平均が2550円だからほぼ同じだ。観客動員数では、メジャートップのヤンキースは1試合平均2万6365人、日本のトップ阪神はなんと4万3669人。しかもメジャーの入場料収入は球団に入るのではなく、メジャーリーグ機構に吸い上げられる。それだけではない。全国ネットのテレビ放送権料、グッズの販売収入などもメジャーは機構側に入り、各球団に分配される。

日本球界では、楽天を除くほとんどのパ・リーグと一部セ・リーグの球団が毎年20~30億円の赤字を出しているが、メジャーでは30チーム中25チームが黒字。赤字のヤンキースでさえ、YES ネットワークとのローカル放送権料が含まれていないため、実際は黒字に転換するといわれる。ちなみにYES ネットワークは有料チャンネル。ニューヨーク市や近隣の都市を含めると2000万人近くの人口がいるだけに、莫大な利益を生んでおり、当然ヤンキースとの放送権料契約も高くなる。メジャー球団の重要な収入源となっているわけだ。

YES ネットワークのような有料チャンネルに当前のように金を払って野球を見るスポーツ好きに支えられた高額年俸ともいえるが、入場料収入頼みの日本のあり方もつらい。まずは、収益分配制度など赤字球団救済策から見習っては?


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