スキー・ジャンプ界の「翼と小次郎」に期待!

日本ジャンプ復活のカギは若い2人のライバル物語!?

2008.01.24 THU



写真提供/築田純/アフロスポーツ
昨年2月、世界選手権札幌大会ラージヒル団体で銅メダルを獲得し、復活への兆しが見えたかに思えた日本ジャンプ。しかし、1月13日の第13戦終了時点の07~08年シーズンW杯ランキングは、ベテラン葛西紀明の24位が最高とまだまだ足踏みを続けている状況だ。

だがそんな日本チームでも、新たな戦力が育ってきているのも確か。その代表格がともに高校3年生の栃本翔平と伊藤謙司郎だ。出身地は北海道の札幌市と下川町。ふたりは小学生時代から多くの大会でタイトルを分け合う仲。伊藤が史上最年少の小学5年で大倉山ジャンプ台を飛べば、栃本は中3で出場した直接対戦方式のHBC杯で社会人選手に混じってベスト8へ進出。まさに「宿命のライバル」ともいえる道のりを歩んできた。

先に世界へ飛び出したのは180cmの長身を活かす伊藤だった。05年11月、スイスのFIS杯で連続2位。1月のコンチネンタル杯(W杯の下の大会)でも3位になり、高1でトリノ五輪代表に選ばれたのだ。結局本番での出場機会はなく、同じ下川町出身の葛西紀明、岡部孝信、伊東大貴の4人でチームを組む夢は果たせなかったが、大舞台を肌で実感した経験は翌シーズン、コンチネンタル杯で優勝してW杯参戦権を自分の力で手に入れるという結果につながった。

後れをとった栃本も昨シーズンはコンチネンタル杯で上位へ食い込み、世界選手権代表に。ラージヒル個人戦では日本人最高の16位になり、団体戦でも銅メダル獲得の立役者となった。そして昨年夏には、持ち前の素直なジャンプに磨きをかけてサマーグランプリ白馬大会で初優勝を果たし、この冬もW杯を転戦中。最高順位は21位だが、5戦でポイントを取り、総合も40位につける健闘をみせている。

伊藤は今季、コンチネンタル杯を転戦して最高位は10位とやや苦戦している。彼がW杯に上がり、栃本とともにチームを支える両輪になった時が、日本ジャンプ復活の出発点になるはずだ。


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト