実は選手補強よりも重要!?

各球団コーチ陣容から見るプロ野球08年シーズン

2008.01.31 THU

08年シーズンもいよいよキャンプイン。早くもスポーツ紙では戦力分析が盛んだが、意外と見落とされがちなのが「首脳陣の戦力」。今年は読売の異様な戦力補強ばかりが騒がれたこともあり、首脳陣の変動について語られることが例年以上に少なかった。しかしこうした首脳人事は選手の補強同様にチームの行く末を決定づける重要な要素なのだ。

そもそもプロのコーチとは、技術指導をする係ではない。2軍では育成のための教師的な要素も大きいが、1軍においては各選手の体調管理や戦略分析が主な役割になる。優秀なコーチはチーム全体の力を底上げするだけに、やたらと高年俸の選手をかき集めるよりも、はるかに有効な強化策なのだ。しかしそこが旧態依然たる日本球界の弊害で、どうしても監督の「お友達内閣」だったり、親会社や球団幹部との「人間関係=コネ」が重視される傾向がある。

さらに選手の高年俸化のシワ寄せを受け、実績・実力のあるコーチよりも「安く雇える」コーチが増加する傾向にあるのも見逃せない。もちろん実績のみが名コーチの条件とは言い切れないが、では実績のない者が一流の選手を育てられるのか、というとやはり疑問が残る。プロの厳しい世界で一線を乗り越えた者でなければ教えられない領域があるのも事実だろう。

こうしたコーチ人事を軸に今季を占ってみると、やはり昨年の覇者・中日の充実ぶりが目を引く。落合博満監督以下、辻発彦二軍監督をはじめ川相昌弘、奈良原浩、苫篠誠治といった「勝つ野球」を知り尽くした戦略家を集めた。一方、GM以下首脳陣の流出が目立った日ハムには不安がいっぱい。12球団で最も少ない16人のスタッフは高年俸化の煽りを如実に物語っている(最多の阪神は23人)。さらに不安なのが埼玉西武。渡辺久信新監督はともかく、打撃コーチの大久保博元、熊澤とおるにはファンの不安の声も…。選手同様、コーチ陣の力量にも注目しつつペナントの行方を見守りたい。


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