プロ野球史上に残る新人記録を樹立

楽天・田中将大の2年目のジンクスのカギ

2008.02.21 THU

キャンプもそろそろ終盤に入るプロ野球で、今季、注目したい話題がある。“マー君”こと田中将大(楽天)の「2年目のジンクス」だ。

昨季、田中は新人ながら見事2ケタ勝利を挙げて新人王にも輝いた。ところが甲子園の活躍でもともとの知名度や期待値が高いせいか、周囲の反応は「田中なら順当」といったムード。それゆえか、実は田中の成績は勝ち星や防御率といった一般的なデータ以外の部分に、凄みがあったことは、あまり知られていない(以下、数字はすべてデータスタジアム調べ)。   

たとえば昨季のパ・リーグ奪三振率では9.47で9.10のダルビッシュ有(日本ハム)を抑えてパ・リーグ1位。さらに奪三振数ではドラフト制(1965年)以後の高卒新人投手の奪三振ランキングで歴代2位。これまでの上位3位はすべて60年代の記録である。試合数など条件の違いはあるとはいえ、いかに田中の成績がケタ外れかがわかるだろう。

そこでクローズアップされるのが、田中の「2年目のジンクス」である。「2年目のジンクス」とは、1年目に活躍した新人が2年目に成績を極端に落とすこと。相手に研究される、蓄積疲労など理由は様々。過去何人もの活躍した新人投手が陥っただけに田中にとっても他人事ではない。

では、田中の「2年目のジンクス」を占うカギはどこか。ひとつ興味深いのは屋外球場と屋内球場、即ちドーム球場での成績の違いだ。田中は昨季、屋外球場では8勝で防御率3.41。被打率(ヒットを打たれる確率)も2割4分8厘と安定した成績を残したが、ドーム球場となると3勝で防御率は4.62。被打率は2割8分4厘まで跳ね上がる。もし、この傾向が解消されなければ、ローテーションの都合でドーム球場の登板が増えた場合…危険である。

甲子園でもプロでも、田中は抜群の対応力を発揮して実績を積んできた。プロ1年目で露呈した課題にどう対処するか。今季の見どころである。


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