バロンドールのあの人がなぜ?

「バリエンテ郡山」総監督にジョージ・ウェア氏が就任

2008.02.28 THU



写真提供/時事通信
今冬、サッカー界が1つのニュースで騒然となったのをご存じだろうか。「リベリアの怪人」と呼ばれた伝説のプレイヤー、ジョージ・ウェア(42歳)が福島県社会人3部リーグの新設チーム『バリエンテ郡山』の総監督に就任したのだ。今後は2~3カ月に1度の頻度で来日予定、実際にプレーに対する指導も行う。ウェア氏就任効果もあり、有力選手の獲得も順調に進んでいるそうだ。

ゴールキーパーとしてサッカーを始めた彼は、リベリアの3部リーグ時代にフォワードに転向。30試合で31得点と才能を開花させる。その後、フランスのASモナコやパリ・サンジェルマンで活躍。さらに、イタリアの名門ACミランに移籍した年に、サッカー選手最高の名誉であるバロンドール(欧州最優秀選手)とFIFA最優秀選手を同時に、かつアフリカ人として初めて受賞した。いまだサッカーファンの間で語り草となっている、数々の名シーンを生んだ男だ。

そんなビッグスターが、なぜ日本に? しかも、J1から7つ下のカテゴリーにあたる地域のローカルリーグに? バリエンテ郡山オーナーの立川光昭氏に聞いてみると、「私はリベリアでウェア氏が運営するサッカー・アカデミーの株主をしているんです。そこで彼にバリエンテ立ち上げの話をしたところ、J1チャレンジへの心意気に彼が賛同し、今回の就任となりました」と答えた。

一方で当のウェア氏は1月に行われた就任発表で来日した際に、「サッカー選手として成功した今は、政治活動を通した社会貢献に力を入れています」と語っている。実際、現在の彼はリベリアの第一野党党首。2012年の大統領選に出馬する予定もあり、今回の就任は日本とのパイプをアピールする戦略ともとれる。

いずれにせよ無名の社会人チームが怪人のアシストでJ1昇格なんていう奇跡を見られる日が来るかもしれない。


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