棟田か、石井か、それとも井上か…!?

群雄割拠の柔道100kg超級北京五輪代表は誰の手に!?

2008.03.27 THU



写真提供/AFLO
4月5~6日に行われる「全日本選抜柔道体重別選手権」と29日の「全日本柔道選手権」で、北京五輪に出場する柔道の日本代表選手が決定する。五輪などの国際大会よりも勝ち抜くのが難しいといわれている日本柔道だが、今回、そのなかでも最も混迷を極めているのが男子100kg超級だ。日本の重量級は、これまでシドニー五輪100kg級金メダリストの井上康生が長くトップの座に君臨、アテネ五輪100kg超級優勝の鈴木桂治と共に世界最強を謳歌してきたが、アテネ以降は井上が低迷。代わって棟田康幸が昨年の世界選手権無差別級優勝、21歳の新星・石井慧が昨年の全日本、嘉納杯で井上を破るなど急成長。絶対と思われていた井上を追い落とそうとしている。

世界選手権、フランス国際などこれまでの国際大会での実績に体重別の成績を加味して代表が決定するが、重量級については無差別で優勝を争う全日本の成績も加味される。世界選手権とドイツ国際で優勝した棟田、オーストリア国際で優勝した石井に対して、井上はフランス国際で5位とメダルを逃している。誰が見ても3人の中で井上が一番出遅れていることは明らかだ。そんな彼が北京の代表となるには、体重別と全日本の2つの大会で連覇する以外にない。

身長170cmと重量級では小柄ながら、大男の懐に入り込んで積極的に技を繰り出す棟田は安定感を増している。強力な組み手で技を仕掛け、井上から指導を奪った石井もオーストリア国際での優勝で確実に国際経験を積み重ねている。五輪出場規定を満たすためカザフスタン国際大会にも出場しなければならないが、その若さと勢いはとどまるところを知らないようだ。

一方の井上は東原亜紀と結婚後のフランス国際で惨敗。帰国して全日本の予選にあたる関東選手権で優勝、やや自信を取り戻した。棟田、石井以外にグルジア国際を制した高井洋平も確実に力をつけている。井上が「試練の春」に奇跡を起こせるか。いや、再びの満開に期待したい。


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