日本代表が攻撃的に進化する?

日本代表・岡田監督が就任を熱望したコーチの正体

2008.04.03 THU



写真提供/中西祐介/アフロスポーツ
なるほどなあ。Jリーグに詳しいサッカーファンなら、思わずそう思ったかもしれない。サッカー日本代表の岡田武史監督が、右腕として迎えた大木武コーチのことだ。

昨季まで甲府を率いていた大木コーチは、J1でも予算規模が小さく代表選手のいないメンバー構成で、超がつくほど攻撃的なサッカーを展開した。残念ながら甲府はJ2に降格してしまうのだが、狭いスペースでショートパスをつなぎ、相手を食いつかせたところで一気に逆サイドへ展開する攻撃は、ダイナミックでスピードにあふれていた。J1千葉を預かっていた当時のイビチャ・オシム前代表監督も、甲府の「人もボールも動くサッカー」を絶賛。特定の選手に頼らず、全員が攻守に連動するスタイルは、それぐらい鮮烈だった。06年まで得点源だったバレー(現G大阪)が残留していたら、大木武という存在はもっと以前から注目を集めていたはずである。

ここに目をつけたのが岡田監督である。横浜FMを指揮していた数年前から、岡田監督は同業者との交流を積極的に図っていた。年下の監督とも会話を持ち、意見を交換。北京五輪代表の反町康治監督とも、気軽に話をする間柄である。

大木コーチとは特に親しかったわけでもないそうだが、岡田監督が提唱する『接近・展開・連続』は、昨年の甲府が見せていたサッカーそのもの。方向性の似た二人がタッグを組んだのは、当然だったのかもしれない。実際に練習では、岡田監督を的確にサポートする大木コーチの姿がある。

いまのところはまだ、あまり目立たない大木コーチだが、実は岡田監督が彼を招へいした理由は、「自分にはない感覚を持っているから」だったと聞く。1月の本格的なチーム立ち上げから、日本代表は基本コンセプトの『接近・展開・連続』を練り上げてきた。これに続く新たなキーワードが聞こえてきたら――岡田監督が期待する大木コーチの〈感覚〉が、本格的に発揮されていくことになるはずだ。


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