スーパーアグリの台所事情に思う…

F1チームの運営資金って年間どれくらい必要なの?

2008.04.10 THU



写真提供/AFLO
深刻な資金難でシーズン開幕前の新車テストもほとんどできず、一時はこのままチーム消滅か? というウワサまであったスーパーアグリF1。開幕の数日前になって、ようやくイギリスの技術系コンサルタント会社マグマへのチーム売却交渉が基本的な合意に達し、どうにかメルボルンのスターティンググリッドに2台のマシンを並べることができたものの、台所事情は依然として苦しい。佐藤琢磨の奮闘むなしく、現時点では文字通り、参加するのが精一杯という状況だ。

ちなみに鈴木亜久里代表、佐藤琢磨のポジションについては、ホンダが同チームへのエンジン供給を含めた技術支援を続けることを条件に「今季は安泰」というのが関係者の見方だが、マグマ社の背後には中東、ドバイのオイルマネーがあるともウワサされており、第3戦のバーレーンでは新たなチーム体制について、何か発表があるかもしれないともいわれている。

ところで深刻な資金難というが、今のF1に参戦するためには、一体どのくらいの資金が必要なのだろうか? 具体的なお金の話は普段、企業秘密のベール下に隠されているし、最先端の技術を惜しみなく投じて、常に開発競争が繰り広げられているF1の場合はどこまでを「コスト」と算定するかが難しいところだが、関係者の話を総合すると、ざっと見積もってトップチームの予算は年間400億円以上! どんなに小さなチームでも100億円近いお金は必要だろう。スーパーアグリの場合、エンジン、車体ともにホンダの全面的なサポートを受けているので、これよりやや少ない予算で成立するのかもしれないが、それでもおそらく60億~70億円は必要なのでは?

この10年のF1は、自動車メーカー同士の直接対決を背景に参戦コストが急激に上昇。様々な対策が講じられているにもかかわらず、その流れには一向に歯止めがかからない。そのなかでスーパーアグリのような小規模チームが生き残っていくのは、並大抵のコトではないのである。


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト