白、茶、黒、紅白、紅…

柔道帯の最高位は、何と紅!?“紅帯”所持者に投げられてきた!

2008.05.15 THU



撮影/浅井遥
オリンピック選考試合でも、選手たちが黒帯を締めている姿はカッコイイもの。しかし、柔道のスゴイ人は紅帯を締めるらしい。すると、編集部から「柔道初段として投げられてきてよ~」とのお達しが。な、何と恐れ多い!

が、柔道の総本山、講道館に聞いてみると、紅帯を持つ安部一郎十段(85歳)はあっさり「あ、いいよ」。マジッスか。そこでまず、柔道の段位について、審議部の津村弘三氏(五段)にお話を伺った。

講道館の規定によれば、初段~五段が黒帯、六~八段が紅白のだんだら帯。九段と十段に、紅帯が与えられるという(女子は八段から)。でも、テレビなんかでは黒帯しか見たことがないんですけど。

「六段は、五段取得から最低でも5年は必要です。また、六段までは試合成績と修行期間、形の習得で審議されますが、七段と八段は、審判活動(審判にはライセンスが必要)、指導実績、柔道の普及発展に尽くした功績なども加味されるんです」

六段以上の取得は、ものすごく困難な道のりってことなんですね。だから目にしたことがなかったのか。ちなみに、かの谷亮子選手は四段、4月に引退を表明した井上康生選手は五段。じゃあ、九~十段の取得となると、その審議は。

「これはもう、ルールを作れる世界ではありませんね。同館の安部先生は、昭和26年からヨーロッパで指導をされてきました。柔道が世界的に日本語で行われているのは、安部先生の功績。つまり、ご自身が柔道という存在なんです」(同氏)

十段が紅帯と定められたのは昭和5年だ。120年の歴史でも取得者は15人で、ご健在なのは3人。そのうちの最高齢者が安部一郎氏なのだ。では安部十段、お手合わせを! と、組み合った瞬間。スパーン!! 袖以外に触れられた感覚もないまま、畳の上に。まさに「柔能く剛を制し、剛能く柔を断つ」。こんな柔道とったの初体験です 安部先生、明日から弟子にしてください!


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト