世界で戦う“ゴルフ界の三浦カズ”!?

17年目にして米ツアー初V!「今田竜二」ってどんな人?

2008.06.19 THU



写真提供/Getty Images/AFLO
今田竜二31歳。5月に行われた米男子プロゴルフツアー「AT&Tクラシック」で初優勝。優勝賞金約1億300万円を手にした男だ。同時に今年の全米、全英両オープン、来年のマスターズの出場権も獲得。青木 功、丸山茂樹に次ぐ日本人3人目の米国男子ツアーの覇者となったが、この時点でタイガー・ウッズ、フィル・ミケルソン、スチュワート・シンクに次ぐ、08年の賞金ランキング4位に浮上。獲得賞金額も2億4000万円を超えた。つまり、この快挙以前に世界最高レベルの米ツアーで今シーズン、すでに1億円以上の賞金を稼いでいたのだ。

8歳でゴルフに出合い、中学2年生の時「中学を卒業してからでも遅くない」と猛反対する両親を自ら説得し、広島県から単身渡米。ジュニアの年間最優秀選手に選ばれたり、アマチュアランキングでタイガーに次ぐ2位になるなど、米国では早くからその将来性を期待されていた。その後ジョージア大学に進んだが、2年で中退しプロ宣言。1999年から米国下部ツアーに参戦した。今田には見栄や、ましてや将来に備えて資格や学歴を、という思いは皆無。故郷を離れる時に「米国ツアーで大活躍して、マスターズで優勝する」と父に語った自分の夢の実現を目指し、「今、何をすべきか」を考え、一貫して実践し続けてきた。

「下部ツアーで大スランプに陥っていたころ、大会主催者から配られるサンドイッチを多めにもらい、キャディーと分け合って空腹を満たしている姿を何度も見ました」(米国在住ジャーナリスト・舩越園子さん)

こうした信念と苦労が実を結んだ今回の優勝だが、彼にとっては思い描く夢への通過点にすぎない。「僕がメジャーで勝てるなんて、100年早いですよ」と、優勝後のコメントは実に謙虚だ。帰るべきところを持った日本人選手の優勝とはひと味違う。

マスターズでの優勝を目指し、一人ゴルフ大国アメリカでチャレンジし続ける今田竜二の活躍に、今後ますます目が離せない。


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