史上最多のアテネ五輪を超えられるか?

有力候補もいるけど数は半減?勝ち負けだけが五輪じゃない!

2008.06.30 MON

アテネ五輪では1964年の東京五輪と並ぶ史上最多16個の金メダルを獲得した日本選手団。銀、銅を加えたメダル総数37個は断トツの史上最多を記録した。88年のソウル以降、00年のシドニーまで金メダルは5個以下と肩身の狭い思いをしてきた日本のアスリート界も復活。北京でも活躍が期待されるが、アマチュアスポーツに詳しいライターの折山淑美氏に金候補を聞いてみた。

「水泳の北島康介、柔道の谷亮子、女子レスリングの吉田沙保里、伊調馨、柔道の鈴木桂治、ハンマー投げの室伏広治、あとは女子マラソンの野口みずきといったところですね」

いち、にぃ、さんおお、予想の段階ですでに7個。さらに金確実とまではいえないが、メダル圏内の選手はもっといる。

「背泳ぎの中村礼子は3位以内に入るかも。男子柔道100kg超級の石井慧、60kg級の平岡拓晃にはアトランタのときの野村忠宏のような勢いを感じます。女子78kg超級の塚田真希は、前回はラッキーな金メダルでしたが、中国のトウ(※トウは人偏に冬です)文の勢いがやや落ちているように感じています。積極的に攻めていけば、2大会連続の金もあり得ますね」

前回、団体で金メダルを獲得。体操ニッポン復活を印象づけた男子体操だが、ライバル中国が地元での金奪回を狙い急成長。2大会連続の金の可能性はやや低そうだ。

「ただ体操は、一瞬のミスですべてが変わりますからね。さらに団体となると3人が演技を揃えなければならない。プレッシャーでミスする可能性はどんな強豪国にもあります。日本にも大いにチャンスはありますよ」

ジャパンオープンで記録ラッシュに沸いた競泳陣にも期待ができるし、北京でもアテネ並みのメダルラッシュが見られるかも。

「前回は勢いで取れたメダルも多かったですから。今の力を冷静に分析すると厳しい」

メダルの数は若干減るということで。

「いや、かなり減ると思います。数ですか? 金メダルは前回の半分もいけば上出来です」

折山氏らしい冷静な分析だが、一方、実際に五輪の舞台を経験してきた柔道の古賀稔彦氏は、元選手ならではのエールを贈る。

「日本代表諸君には純粋に応援してくれる人もいっぱいついているし、安心して戦ってほしいですね。マスコミの報道に惑わされがちになるんですが、勝っても負けても仲間はいるんですから。『負けたらどうしよう』とは思わず、自分の力に自信を持って頑張ってほしいですね」

では、我々ファンはそんな選手たちをどのように見守ればいいだろうか?

「評論家のような目で見ないで、自分も選手の気持ちになって見てほしいですね。限られた時間の中での戦いでは、逆転負けをすることもある。そんな緊張感を味わいつつ、自分も選手と同じ気持ちで一緒に戦ってほしいです。純粋な応援は彼らにも伝わるんです。追いつめられたときに、ふと応援してくれる子供たちが目に入ると、よし! という気持ちになるんです」

メダルにこだわるのも良し、選手の気持ちになり応援するも良し。そんな北京五輪の開幕は目の前に迫っている。


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