あの“虎の穴”選手たちが北京五輪へ!

プロジェクト開始から2年半新体操女子団体代表の今

2008.07.17 THU



写真提供/北村大樹/アフロスポーツ
もう2年半も前のことになるが、小誌2006年1月19日号で北京五輪を目指す「新体操虎の穴」のことを取り上げた。北京五輪に向けて、団体競技のメンバーを全国オーディションで選抜し、練習拠点とする通信制高校に編入学させて合宿生活をしながらチームを育てるという、まさに「虎の穴」を思わせる思いきった強化策。果たしてその成果はどうなっているのだろう。

結論から言えば、虎の穴に集まってきた女子高生の一部は見事に「オリンピック選手」になった。2007年の世界選手権で7位になり、北京五輪の出場権を勝ち取ったのだ。あのときスタートした強化策は一定の成果をあげたと言える。

6月初旬には、北京に派遣される最終メンバー6名が発表された。その6名の中で最初のオーディションを受けていたのは3人(坪井保菜美・稲垣早織・原千華)だけ。この3人は、本当にあのときの「虎の穴」に覚悟を決めて飛び込んだ。そして生き残ったのだ。

この2年半の間に、当初の「虎の穴」計画からは変容していった部分がいくつかはあった。チーム作りを進めていくなかで様々な見直しがされ、あのときのオーディションで選出された選手以外にも「補強」として3名の選手の追加もされた。

なにもかも予定通り、とはいかなかったかもしれない。けれど、「北京五輪」という目標に向かって、関係者も選手たちも一丸となり、またフレキシブルに対応してきたからこそ、今の日本チームがある、とは言えるだろう。

今回の日本代表チームのアピールポイントは「スピード」と「若さ」。クラブ+フープはすでに海外の試合でも高い評価を得ている。勢いに乗れば、この「若さ」は大きな武器になる。

「虎の穴」という思い切った試みには、少なからずの迷走もあっただろう。しかし、それでもやってきたことには大きな意味があったのだ、と思える演技を彼女たちは、北京で見せてくれるに違いない。


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