決め手はカットボール!

メジャー2年目の松坂大輔「修正能力」のスゴさ

2008.07.17 THU



写真提供/ロイター/アフロ
オールスターゲームも終わり、後半戦に突入するMLB。福留孝介(カブス)ら今季からMLB入りした選手は、まずまずの成績を収めている。ただ、やっぱり気になるのは松坂大輔(レッドソックス)。今季は開幕から負け知らずで8勝をマークするなど安定した投球を披露。存在・実力が突出した松坂ゆえに、あまり騒がれてはいないが、あらためて考えるとすごい数字だ。そこで今季の松坂にどんな変化があったのかを検証してみた。

ちなみに松坂はケガで6月頭に一時、戦線離脱。復帰登板はまだ調整不足の感が否めなかった。そこで、分析材料は松坂が戦線離脱する前のデータに絞った(データはすべてデータスタジアム調べ)。

まず、昨季と今季の松坂の投球を球種別に分析してみると(ランキング参照)使っている球種にそれほど差はない。しかし、その「内容」は大きく向上している。2割4分6厘だった被打率(ヒットを打たれる確率)が、今季は1割9分5厘に改善。特に投球割合が唯一グッと増えたカットボールの被打率が1割台であり、このボールの多用が全体の被打率改善に貢献しているようだ。

というのも昨季の松坂は、ノーストライクの場面で投げるカットボールを痛打されてピンチを招くことが多かった。その被打率は実に5割1分9厘。それが今季は2割3分1厘までダウンしているのだ。スライダーより曲がりが少なく、一瞬、ストレートと錯覚しがちなカットボールで凡打を誘う。そんな松坂の姿が浮かんでくる。

「修正能力」は好投手の条件といわれるが、今季の松坂はまさにそれを証明。昨季はなんでもない場面で許した四球や本塁打から崩れる場面が目立った。しかし、今季は四球で出したランナーの得点確率(30.1%17.5%※得点確率は得点数走者数)も下がっていたり、被本塁打割合も下がっているなど、昨季の反省点を軒並み改善している。「同じ過ちは繰り返さない」を地で行く松坂。後半戦、どこまで勝ち星を伸ばすかに注目だ。


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