新人の三浦皇成騎手が勝ちまくり…

腕力でもキャリアでもない!?騎手のウマさって何?

2008.09.04 THU



写真提供/畠中良晴/アフロ
今中央競馬界では、一人の新人ジョッキーの活躍に注目が集まっている。その名も「三浦皇成」。まだ今年の3月にデビューしたばかりの18歳だが、すでに51勝をマークし(8月29日時点)、8月10日には早くもGIIIを制覇。例年なら新人がこの時期に2ケタ勝利を挙げているだけでも称賛されることだが、彼は驚異的な勢いで勝ち星を積み重ね、一流騎手がしのぎを削るリーディング上位にランクインしている。

さて、この騎手リーディング。上位には、武豊騎手や安藤勝巳騎手など毎年おなじみの顔ぶれが並ぶ。一体、彼らは他の騎手と比べ、何がそれほど優れているのだろうか?

「優れた騎手は、スタートが巧くて好位置をキープできるだけでなく、馬に対し、自分の考えているレース運びをうまく伝えられる。彼らに共通しているのはそのような点です」(競馬学校専任教官・蓑田早人氏)

自分の考えをうまく伝える? というと、そもそも馬は騎手の指示をあまり都合よくは聞いてくれないということですか?

「そうですね(笑)。なので、レース中、騎手は手綱で馬を制御して気持ちを落ち着かせようとします。そうしないと馬はペース配分などせず暴走したり、騎手に反抗したりしてスタミナをロスし、ゴール前の最後の直線で失速してしまいますからね。この馬と呼吸を合わせて落ちつかせることを折り合いといい、騎手のレース中における一番大切な仕事なのですが、折り合いを付けるためにどのくらい手綱を絞ればいいかは感覚的なもので、人から教わるのは難しい。ここに騎手の巧拙の差が出るのです」

一流騎手はこの技術に優れており、三浦騎手も同様だという。手綱さばきというと腕力に注目しがちだが、武豊騎手のように細身な騎手がトップに君臨していることも折り合いの大切さを象徴している。

そんな武騎手は新人時代に年間69勝という最多記録を打ち立てた。その前人未踏の記録を、若き天才が今まさに塗り替えようとしている。


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