五輪はソフトボールで沸きましたが…

オーバースローな乙女たち「女子硬式高校野球」の実力

2008.09.04 THU



写真提供/わかさ生活(http://9014.teacup.com/wakasa_sports/bbs)
甲子園の激闘が世間を騒がせているころ、同じ兵庫県内で「女たちの甲子園」と呼ばれている「女子硬式野球選手権大会」が行われていたことを知っているだろうか? 実は、男子球児と同じように、白球に魅せられ青春を懸ける女子球児はたくさんいるのだ。

女子といえば、北京五輪金メダルのソフトボールを思い浮かべる人が多いだろう。けれども、「女子野球」は、文字通り「野球」。それも硬式だ。バットやボール、グローブなど、使用する道具は男子の野球と一緒で、もちろん、塁間もルールもすべて男子と同じ。唯一の違いは、プレーヤーの性別だけ。気になるその実力は、「高校女子球児のレベルは、男子の中学2年生ぐらい」(埼玉栄高校女子硬式野球部・斎藤賢明監督)。

日本代表チームも存在し、2年ごとに開催されるワールドカップでは、世界の強豪相手に優勝争いを演じている。また、女子硬式野球部を持つ関東の高校、そして大学、社会人チームなどで繰り広げられる「ヴィーナスリーグ」も、読売ジャイアンツのサポートを受けて、春と夏の2シーズン、リーグ戦が行われている。08年秋のリーグ戦も9月13日から埼玉栄高校グランドなどで開幕する。8月には第3回ワールドカップが松山で開催され、連日5000人を超える観衆が集まった。女子野球人気は意外に熱いのだ。

現在、「女子硬式野球部」を持つ高校は全国に5校。その内訳は、関東に4校、九州に1校で、まだまだ決してメジャーな存在ではないけれど、それでも男子と同じように、春には「選抜大会」、夏には「選手権大会」が、兵庫県丹波市の市島で開催されている。

第12回となる今年は8月16~20日にかけて全9試合が行われ、東京都の駒澤学園女子硬式野球部が、悲願の夏の大会初優勝を飾った。現状、参加校の少ない女子野球界だが、九州に女子野球部を作ろうという運動もあり、底辺拡大の動きもある。野球に懸ける情熱は、男子と何ら変わることがない女子球児の奮闘が胸を打つ女子野球。ぜひ注目してみてはいかが?


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト