シーズン中の移籍にも寛容!?

大物の移籍も日常茶飯事!MLBのトレード事情とは?

2008.09.18 THU



写真提供/AFLO
「ニューヨーク・ヤンキース、正捕手ホルヘ・ポサダの故障による戦力ダウンを補てんする目的で、デトロイト・タイガースよりイバン・ロドリゲスを獲得」。7月の終わりにあったこんな報道。正直「え?」という感じです。だってこれ、日本でいえば、巨人が阿部慎之助の故障の補てんでロッテから里崎智也を獲得なんてノリ。もし日本でこんな発表があったら、「阿部が復帰するまで二番手捕手を使えばいいじゃん!」って話になりますよね? メジャーのファンはそうは思わないのかな?

「メジャーのファンはひとりひとりが応援しているチームのオーナー感覚で、どうすればワールドチャンピオンになれるかを最優先に考えているんです。だから、移籍は『優勝への近道として必要な手段』という感覚。一方日本は、当然チームの優勝を願うものの、同時にチームのメンバーにも大きなこだわりを持ちます。例えば、ヤクルトのファンは阿部選手を獲得して優勝するより、生え抜きの古田敦也元選手で優勝した方が喜びますよね。その逆もしかりで、補強とはいえチームのシンボル的な選手が移籍すると違和感を感じてしまうのが日本の感情。ここが両者の大きな違いです」とは、メジャーリーグ事情に精通する『週刊ベースボール』編集の椎屋博幸さん。メジャーのファンが移籍を容認する背景には、彼らが『野球=ビジネス』と理解しており、組織が上昇するために、優秀な人材をヘッドハンティングするのは当然という文化がアメリカに根づいているからだそう。そのため日本ではあまり一般的ではないシーズン中のトレードも、移籍に対する心理的ハードルが低いメジャーでは、時期を問わず行われているようです。

「特に、シーズン中のトレード期限である7月31日付近は、各チーム間で大型トレードが発表されることが多いんですよ」

日本でそのようなことが毎年行われていたら、ファンの感情自体が移籍してしまいそうですが、そこはお国柄の違いがあるようです。


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