F1に代わる新シリーズの立ち上げ!?

F1参加の10チームが新団体を設立したワケ

2008.09.25 THU



写真提供/APImages
「F1チームが新団体設立へ」―。こんなニュースが報じられたのは、トロロッソのベッテルが21歳という史上最年少記録で優勝して世界中をびっくりさせた第14戦イタリアGPの少しまえのこと。なんでも、F1に参加する全10チームが「FOTA(フォーミュラーワン・チーム・アソシエーション)」という新団体を設立したというのだ。なんだかプロレスみたいな話だが、ってことはF1に代わる新シリーズがつくられるのだろうか。

「そういうわけではありませんが、ホンダやルノー、BMWといったF1に参戦する自動車メーカーが、F1に代わる世界選手権の立ち上げを考えたことがあるのは事実。チーム側にもいろんな思惑があるんです」

こう解説するのはF1専門誌の編集者。F1にかかわるおもなプレーヤーには、統括団体のFIA(国際自動車連盟)、FOM(フォーミュラーワン・マネジメント)をはじめとする商業権などの管理企業、そして参加する各チームの3つがある。運営側とチームは1981年以来、F1の憲法といわれる「コンコルド協定」を結び、F1の開催はこれをもとにおこなわれてきたのだが、そのコンコルド協定が昨年末に期限切れとなった。この更新をめぐって、F1界はここ数年、ずっともめているというのだ。

「チーム側は90年代からF1の運営や分配金などでFIAやFOMに不満を持っていて、01年には欧州の自動車メーカー5社が団体を結成して新シリーズの立ち上げを宣言。その後、この動きにホンダとトヨタも加わるなど、この間、運営サイドと各チームは主導権争いをくり広げてきたんです。今回の新団体結成もFIAやFOMへの対抗策という意味合いが強い。F1がそれだけ巨大なものになったということでしょう」(同)

F1中継の視聴者は五輪やW杯に次ぐ数字といわれ、いまや多くの自動車メーカーが参入し、莫大な資金が流れこむ。しかし、いくら巨大なっても、それらを背負って命がけで走るのはドライバーただひとり。そこがF1の魅力だとも思うのだ。


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