「4年ぶりの統一開催」「田澤の行方」etc.

今年の「ドラフト会議」注目のポイントとは?

2008.10.23 THU



写真提供/時事通信社
第44回ドラフト会議が10月30日、都内のホテルで行われる。昨年までと違うのは、高校生と大学生&社会人が分離されず、統一して行われることが第一に挙げられる。分離ドラフトが問題視された最大の理由は、一般的に契約金の高額なドラフト1位指名が2人生まれることによって全体的に契約金が高騰することである。さらに、資金力が豊富な球団は大学生&社会人の逸材を希望枠で1人、高校生の逸材も1位の抽選で1人獲得できる可能性があった。これは逸材の二重取りにつながり、資金力の差によってチーム力に露骨な差が生まれてしまう危険性をはらんでいる(※実例として05年、巨人は高校生ドラフト1位の辻内崇伸を抽選で、福田聡志を希望枠で獲得)。それはおかしいのではないかと巨人など資金力の豊富な球団を除く大多数の球団から声が挙がったため、統一ドラフトに改められたのである。

ところが、会議を前に今年のドラフト1位候補の田澤純一(新日本石油ENEOS・投手)がメジャー挑戦を表明したことで、別の論議も浮上した。アマチュア選手は行きたい球団に行けず、契約金(1億円)+年俸(初年度1500万円+出来高)も金額に上限が設けられているため、青天井のメジャーリーグにくらべ魅力がない、ということだ。しかし、田澤は志望球団があるとも、金銭的な執着を口にしたこともいまだかつて一度もない。ただ、若者らしい冒険心で「メジャーをめざしたい」と言っているのだ。田澤騒動を契機に昨年までのやり方に戻そうと画策するのは、球界の公正化を願う多くのファンへの裏切りでもある。

さて、統一ドラフトの復活により、昨年までと何が変わるか。ファン目線で言えば、誰がどこへ指名されるのかわからないので、わくわくするような緊迫感を得られる。指名する球団にしても法外な契約金を考えなくてもいいので、純粋にチーム補強という精神で逸材に立ち向かえる。今年のドラフトは、当事者たちにも一寸先が読めないスリリングな展開になりそうだ。


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