K-1強豪ファイターを次々輩出!

格闘王国オランダ強さのヒミツはどこにある?

2008.11.06 THU

K‐1 WORLD GP FINALまであと1カ月。昨年まで3連覇の王者セーム・シュルトを倒したピーター・アーツの闘いぶりなどが注目どころ。それにしてもアーツやシュルトをはじめ、歴代K‐1優勝者はオランダ出身者が多い。なぜオランダ人選手は強いのだろう? 『格闘技通信』本多誠編集長に聞いた。

「日本の空手家で優れた指導者でもあった黒崎健時氏がヨーロッパに行ったとき、オランダ格闘技界の父とも呼ばれるジョン・ブルミンが極真空手の指導を受けました。後年、そのブルミンの弟子であるヤン・プラスが来日して黒崎氏からキックの技術を学び、オランダに持ち帰ったのです。アーツを輩出したドージョー・チャクリキの創始者であるトム・ハーリックも、アーネスト・ホーストを指導・育成したヨハン・ボスもみなブルミンの門下生です。つまりK‐1王国オランダの源流は、日本の黒崎氏による指導と言っても過言ではありません」

では、黒崎氏の教えとはどんなものだったのでしょうか?

「格闘技術もさることながら、ひたすら攻めて相手を倒さなければ勝ちはない、という攻撃的な教えが中心です。根性論・精神論的な色合いが強く、だからオランダ人選手は攻撃型タイプが多いのです」(同)

ところで、オランダはK‐1だけではなく北京五輪で銀1つ、銅4つのメダルを獲得しているように、柔道も強いような? 

「東京オリンピック金メダリストのアントン・ヘーシンク、ミュンヘンオリンピック金メダリストのウィリエム・ルスカなどがオランダ出身の著名な柔道選手ですが、まだオランダは柔道新興国です。ただ、ヘーシンクもルスカも日本で柔道の指導を受けているなど、日本柔道の影響は大きい。その後、若い選手も続々と来日して指導を受けていますから、今後のオランダはますます強くなるでしょう」(講道館図書資料部長の村田直樹さん)

K‐1も柔道も、オランダが活躍している裏には、日本人指導者との長きにわたる交流があったのですね。


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