いろいろ評価は割れていますが…

あの“電撃就任”から1年岡田ジャパンを振り返る

2008.12.11 THU



写真提供/APImages
先月行われたW杯アジア最終予選・カタール戦に3‐0で快勝した日本代表。得点差もさることながら、岡田武史監督の掲げる「攻守にわたってチーム全体が連動するサッカー」が随所に見られる好内容の試合だった。負ければ解任との噂もあったが、この勝利によって予選突破の可能性はグッと高まり、岡田ジャパンの評価も一変した感がある。

しかし、今まで岡田監督の評価があまり高くなかったことは確かだ。ここで安心ムードにひたるのではなく、その内容をしっかり見つめる必要があるだろう。就任から1年。ここまで10勝2敗7分の成績を残す岡田監督はどんなチームを作り、どんなサッカーを目指してきたのだろうか?

「わかりやすくいうと、なるべく相手の陣地でボールを奪い、素早いパスまわしでゴールを目指すというのが岡田監督のコンセプトです。最近ではそれが選手にも浸透し始め、チームとしても戦う姿勢が前面に出てきました」と評価するのは、サッカーライターの西部謙司氏。ただし、これは現代サッカーの標準スタイルだともいう。今のままでは、岡田監督が就任直後にブチあげた「世界を驚かせるサッカー」はまだ期待できないというのが西部氏の見解だ。

また、元代表監督の加茂周氏はこう語る。

「代表チームというのは、年に90日ほどしか共有できる時間がありません。試合があるときも、1~2日だけ練習し、試合をしたらすぐに解散です。こういうタイトなスケジュールのなかでチームを作りあげていくのは本当に大変。オシムさんのときはそれでもまだ時間があり、負け試合に学ぶこともできた。しかし、岡田監督の場合、勝利を追求しながらチーム作りもしていかなければなりません。そんななかで彼は本当によくやっていると思います」

もはや日本代表は、予選突破では満足できないレベルに達している。2010年のW杯で世界を驚かせる姿を思い描きながら、岡田ジャパンの2年目を見守っていきたい。


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