目指せ、2016年TOKYO!? 

第3回 オリンピックを招致したがるその理由

2009.01.22 THU

目指せ、2016年TOKYO!? 


写真提供/フォート・キシモト 1964年当時の代々木競技場建設風景。45年前の東京オリンピックは、競技場やインフラを整備して、戦後復興を遂げた日本を世界中にアピールした。2016年の東京オリンピックは、できるだけ新しい施設を作らないことで、世界一の環境都市・東京として生まれ変わる

オリンピックを招致するとどんな“いいコト”があるの?



2016年五輪の最終候補地として、昨年6月に選出された東京、シカゴ、マドリード、リオの4都市。この4都市の中から、いよいよ今年の10月に2016年五輪開催地が決定します!

なんとかして選手としてオリンピックに参加したいと目論んでいる私にとって、東京が2016年の開催地になるか否かは、超重要な問題! だからなんとしてでも、東京にオリンピックを招致する必要があるのです。現在、最終候補地として残っているのは、東京、シカゴ、マドリード、リオデジャネイロの4都市。今まさにこの4都市が、世界中を回って、最後のアピール合戦を繰り広げているそうです。

でも、ふと思ったのですが、こんなに長い時間と莫大な(たぶん)お金をかけて招致活動を行っているけれど、実際にオリンピックを自分の国で開催すると、そんなにいいコトがあるのでしょうか? 現在、招致キャンペーンに東奔西走している、東京オリンピック・パラリンピック招致委員会広報部の松尾崇さんに、ホントのところを聞いてみました。

「45年前の東京オリンピックでは、招致を契機に新幹線や高速道路が開通するなど、都市機能が飛躍的に発展して、高度経済成長の足がかりになりました。インフラ面ももちろんですが、東京大会は、敗戦から立ち直り、復興を遂げた元気な日本を世界中にアピールするイベントでもありました。都市計画や経済面はもちろん、国家として世界にその存在をアピールできるという大きなメリットがあります」

なるほど。確かに、昨年の北京しかり、開催国には世界中から注目が集まりますものね。「東京」という街が注目されれば、観光客だって増えるかもしれません。

でも実際のところ、一般ピープルが気になるのは、「お金」の問題だったりしませんか? ぶっちゃけた話、オリンピックを開催すると、国は儲かるのでしょうか?

「ズバリ、儲かります。2016年に東京でオリンピックが開催されれば、約2.8兆円の経済波及効果が得られるという試算も出ています。これは、オリンピックのためのインフラ整備などを計算に入れていない、純粋な効果の試算です。オリンピック開催のために必要な公的資金は約2360億円。その投資額に対して、約10倍の経済波及効果となる見込みです」

「オリンピックはお金がかかる」と漠然と思っていましたが、実際は、それを上回る経済効果が生まれる可能性があるんですね。

自分の国の良さを世界中にアピールできるうえに、都市が美しく整備されたり、経済効果があったり。世界中の国が、こぞってオリンピックを招致したがる気持ちがなんだかわかるような気がします。

でも! やっぱり2016年は東京でオリンピックを開催してほしい! じゃないと、選手をめざすワタシの血のにじむような努力(まだしてないケド)が無駄になってしまいますから!泣いても笑ってもあと10か月。みんなで東京へのオリンピック招致を盛り上げていきましょう!
画像提供/安藤忠雄事務所 「10年後の東京」の都市のイメージ。「10年後の東京」は、2016年のオリンピック・パラリンピック招致を目指す東京が2006年に公表した都市戦略。世界的に有名な建築家・安藤忠雄氏から寄せられたものだそう

2016年、東京オリンピックが実現したら東京の街はどう変わる!?



今年の10月に最終決定を迎える、2016年のオリンピック開催地。今年に入って、世界中でにわかに注目が集まってきています。

三十路を過ぎてからでも、オリンピック選手になりたい!と決意したワタシにとって、開催地の決定は、今後のモチベーションを左右する大切な問題。選手になるからには、絶対ふるさとの東京大会に出場したいのです!

われらが東京は、最終選考をトップ通過した、候補地4都市の中でも最有力候補のひとつだそう。このままいけば、2016年の東京開催も夢ではないかもしれません。でも、実際に東京でオリンピックが開催されるとなると、東京にはどんな変化が起こるのでしょう? 東京オリンピックの都市計画構想のブレーンである、京都造形芸術大学の竹村真一先生に、ヒミツの都市計画をこっそり伺いました。

「2016年の東京大会はこれまでの開発型オリンピックとは違い、サステナブル(持続可能な)・オリンピックを目指しています。50年前の五輪施設をリユースし、競技場やインフラを無駄に作らず、新たなものを作る場合も50年後の地球環境を考えてデザインし、後世にまで引き継いでいこう、という考え方です」

ちょっと聞きなれない言葉ですが、つまりは無駄な施設やお金を使わずに、環境や都市の未来のことまで考えて都市計画を進めるということですか?

「計画では、全34カ所の競技場のうち、約7割は既存のものを使用する予定です。新設する施設には、できるだけ緑や水辺を多く配して、東京の街の緑と水のネットワークを再生させます。そうすれば、海風が都心にまで運ばれて、気温が数度下がると予測しています。2016年の東京オリンピックは、東京を世界一の環境都市にするための絶好のチャンスというわけです」

なんて壮大な計画! オリンピックを一過性のお祭りとして捉えるのではなくて、たくさんの人とお金が動く歴史的イベントを機会に、東京という街を「CHANGE」してしまおうというのですね!

でも、経済効果という面ではどうなんでしょう?新しいホテルとか、ばんばん建てちゃったほうが、儲かるような気もしますが?

「見据えるべきは、大会前後の経済効果だけではありません。東京の街が環境に優しい街に変われば、今後30~50年の気候変動や災害のリスクを抑えることができます。長い目で見れば、それは未来の世代にとって大きな経済効果があるということなんですよ」

でも、そう考えると、2016年の東京オリンピック開催によって変化する東京の街は、未来を生きていく、私たちの世代への大きなプレゼントのような気がしませんか? だとしたら今、2016年の東京オリンピック招致を一番応援すべきは、私たち若い世代なのかもしれません。

緑があふれる、美しい東京で開かれるオリンピック。やっぱり、どうしても、2016年の東京オリンピックに参加したい! 大きな夢に、改めて挑んでいく決心をした、三十路の乙女なのでした 東京オリンピックに選手として参加したい!
そんな漠然とした夢をもって、とにかく走り続けてきたワタシ。

今回いろいろなお話を聞いて思ったことは、
やっぱり自分の国で開催するオリンピックには、
特別な意味があるということ。

経済効果や都市の整備はもちろんですが、
それより何より、「オリンピック」というイベントを通して、
自分の国がどんな風に世界から注目されるのか、
そして、どんな風に変化していくのか、
それをこの目で見てみたい!と、強く思ったのです。

東京オリンピック・パラリンピック招致委員会

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