週末おでかけレシピ

第4回 東京マラソンの魅力が知りたい!

2009.03.06 FRI

週末おでかけレシピ


「東京マラソン」コース図。東京都庁をスタートし、飯田橋、竹橋、日比谷、品川、銀座、日本橋、浅草、築地などをめぐり、東京ビッグサイトでゴール! 確かに、東京の観光地を踏破した気持ちになるだろうなぁ

今年の倍率は7.5倍!東京マラソンの人気の秘訣って?



ここ最近のランニングブームはとにかくすごい! テレビや雑誌など様々なメディアでのランニング特集はもちろん、皇居の外周にはランナー渋滞なるものまで発生しているし、早朝や夜なんかは、近所でも走る人をかなり目撃する。

そんなランニングブームの火付け役となったのが、3月22日に開催を控える一大ランイベント「東京マラソン」。今年で3回目となるこの「東京マラソン」は、参加者が毎年かなりの勢いで増加傾向にあり、なんと今年の応募者は、定員3万5000人に対して26万人超(!)だったとか。 

その魅力を探るべく、東京マラソン事務局広報渉外部長の早野忠昭さんに直撃! ズバリ、なぜこんなにも人気なのでしょうか?

「大規模なランイベントのなかでも、『東京マラソン』は、いわゆるアスリートだけではなく一般の方も参加できるイベントです。他人や記録との闘いではなく、 楽しめればOKというのが我々の基本姿勢なんですよ。なので、例えば、オシャレをして目立ちたい人、好きな音楽を聴きながら楽しみたい人など、参加者全員がそれぞれの目的に沿って楽しめるようにしているんです。大会当日は、周りに危害を加えないものであれば仮装もOKですし、音楽を聴きながら走ることも可能です。また、制限時間も7時間と、早歩きでもゴールできる時間に設定しているので、完走はできなくても、ほとんどの人がゴールまでたどりつくことができます」

なるほど。マラソンと聞くと、ついつい競争を意識してしまいますが、『東京マラソン』はそうではなく、自分ならではの楽しみ方で走れるんですね。

「あとはやはり、誰もがスターになれることでしょうか。大会当日は、200万人もの沿道応援者が集まりますし、大会の模様はテレビ中継もされます。見ず知らずの方からの声援が届き、また自分の走る姿が全国の視聴者に届く。そんな経験ってなかなかできないですからね。それに『東京マラソン』のコースは、東京の観光名所をぐるっと回れるコース設定になっているので、走りながら東京観光もできてしまう。これも本大会ならではの魅力だと思いますよ」

中継のヘリが飛び交うなか、沿道からの大声援を受け、自分ならではの楽しみ方で走れる。これは、世のランナーたちがこぞって参加したがる理由もわかります! 

では、実際のところどうなのか? ランナーの生の声を聞くべく、出場経験を持つ方に走ってみた感想を伺ってみると、

「マラソン大会というよりは、お祭りって感じでした。ランナーのなかには仮装をしている人や、沿道の人とハイタッチする人、なかには、立ち止まってカメラで人だかりを撮影している人もいて。そう、沿道の声援にもびっくりしました。ほんっとにたくさんの人たちが、私たちを応援してくれていて、その一体感がとても印象に残っています。あとはやはり、都内のど真ん中、しかも車道を走れたことはかなりの快感でしたね」(中井律子さん)

とのこと。うらやましい! そういった走ること以外の+な部分で快感を感じれたり、一体感に包まれたお祭りムードを味わいながら走れる、つまり、走ることだけが目的ではない間口の広い点に多くの人が魅力を感じているのかもしれません。
ちょうどコースの中間点にあたる銀座の街。街にはためく「東京マラソン」のフラッグが、私の背中を押してくれた。のか…?

「東京マラソン」のコースの魅力を体感する!



近年のランニングブームの火付け役となった「東京マラソン」。そのコース図を見てみると、都庁、皇居、東京タワー、銀座、浅草など、東京の観光名所が目白押し。ってことは、コースに沿って走ってみたら、東京の名所が1日で回れてしまう! 

しかし、毎年多くの人が抽選にもれてしまうこのイベント。今年こそは!と意気込んでいたにもかかわらず、残念な結果に終わってしまった読者の方もいるのでは? ならば、惜しくも不発に終わったみなさんの意気込みを背負い、1人で走って、「東京マラソン」の魅力の一端をお届けしたい! ということで、参加者1名(もちろん私)、応援者1名(これももちろん私)の、1人東京マラソンを敢行してみた。

スタート地点となる東京都庁の第一本庁舎前を出発したのは午前8時過ぎ。平日なだけあり、靖国通り沿いを走っていると多くのビジネスマンとすれ違う。なかには、私なんかよりかなりの猛スピードで、書類片手に走り過ぎていく人も。そんな街中をジャージで走る私はかなり浮いているのだろうと思いきや、意外にも、私を二度見するような人はいない。都心を走ることは、もはやまったく違和感のないことなのだなぁ、と改めてマラソン人気の定着ぶりを実感。

と、ビルが立ち並ぶ通りをビジネスマンたちにもまれながら進み、1時間ほど経過したころ、一気に視界が開けるエリアに。どうやら外堀通りにぶつかったみたい。このエリア、進行方向に向かって右側にはお堀が続いているので、陽の光を遮断するものや視界を狭めるものがなく、さきほどよりも開放的な気分で走れる。私だけかもしれないけど、景色のいいところへ出て、気持ちが開放的になるとペースが下がる。というか、疲れによって乱れ始めていたペースが走り始めた頃のペースに戻る。

「心地良い空気を吸って深呼吸~」と言い聞かせながら走っていくと、飯田橋の交差点を右折せねばならず、またもやビル群に突入。一気に滅入り、もう無心で走り続けていくと、皇居を覆う、うっそうとした緑が見えてきた! 

内堀通りに出ると、他のランナーとすれ違う機会も多くなり、疲れが出始めていたけれど、ちょっと気持ちがハイに。とはいえ、体はやはり正直で、ヒザや腰、足首なんかが痛み始め、息もかなり上がってきた。も、もう無理! と、スタートから2時間が経過し、10km地点の日比谷公園に着く前に、走ることから歩くことにチェンジ。その後は、走ったり歩いたりを繰り返しながら日比谷通りを往復(折り返し地点があるため)。そして、午後1時をまわったころ、銀座の街に差しかかったあたりで体力が限界に。断腸の思いでしたが、背に腹は変えられず、電車に乗って自宅までの往路についたのでした。

と、走行距離(うち、ほぼ半分は歩き)約20km、走行時間約5時間に終わった1人東京マラソン。完走はできなかったけれど、自分の体と相談しながら、無理せず走れることは1人ならではの特権かも。そして、走ってみて感じたのは、東京の街は自然が多い! 都心部の道=廃棄ガスがむんむんかと思っていたけど、今回走ったほぼすべての道は立派な街路樹が列をなすように植えてあり、しかも歩道・車道とも道幅が広いから圧迫感を感じずに走れる。細い道が続く近所の住宅街を走るより、ずっと気持ちいいような気がする。あと、やっぱり走ることはそれ自体が気持ちいい。もちろん、つらさや苦しさはあるけれど。

「走っている最中は、もぅ走るのやめて歩いちゃおうかなと思うこともあります。でも、そこであきらめずにつらさを乗り越えたとき、その達成感によって自分に自信がつくんです。それが、多くのランニングファンを生み出している理由かもしれません」

と、東京マラソン事務局の早野忠昭さんもおっしゃっていたけど、「あの信号までは走る!」とか小さな目標を立てながら、それをクリアしていくだけでもかなりの達成感を得られる。とはいえ、やっぱり「東京マラソン」ならではのお祭り感を感じるには、抽選に受かるしかないようです。来年こそは絶対に当選する!と、強い信念を持って、その日のために予行練習に励んでみてはいかが? いやはや、たった1人で「東京マラソン」のコースに挑戦したわけですが。
42.195kmの壁は高かった。

取材の際、東京マラソン事務局の方々に
「1人で走るんですか!? せめて自転車にした方がいいと思いますよ」
と言われた理由がよくわかりました。

走る体力が尽きてしまったら歩けばいいさ、なんて思っていたけど、
この時期は、汗がひくと、どんどん体が冷え込んでくるし、
歩いたところで、ヒザや足首などの痛みは忘れられない。

あと、走っている最中はもちろんつらいんですが、翌日はもっとつらい。
服を着替えることすらままならないほどの筋肉痛! ちょー痛いっす。
でも、なんだかその痛みもちょっとした勲章に(完走してないけど)。

と、今回も体を張ってきたわけですが、
取材を重ねるたびに、いろいろな街の新たな魅力を発見している次第です。

今後、ますます活動範囲を広げていこうと思っていますので、
みなさま、おすすめのスポットをじゃんじゃん教えてくださいねー。

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