不況になぜチームが増えるの?

J2が今季から18チームに!Jリーグが拡大し続けるワケ

2009.03.19 THU



写真提供/アフロ
17年目を迎えたJリーグが開幕した。今季からJ2に栃木SC、カターレ富山、ファジアーノ岡山の3チームが加わり、J1とJ2で計36。1993年の発足時に10だったJリーグの加盟チームは、16年間でその3.6倍もの大所帯に膨れ上がったともいえるわけだ。

なんでJリーグだけがこんなに拡大していくのか。アメリカンフットボールのXリーグではオンワードが解散、アイスホッケー・アジアリーグでも西武プリンスラビッツが廃部し、さらに伝統ある日産自動車の野球部まで休部。社会人やプロスポーツがどんどん縮小していっているのに、Jリーグは47都道府県のうち、いまやその6割近い27都道府県にチームが存在しているのだ。

そこにはJリーグの掲げる拡大方針がある。Jリーグは昨年6月の理事会でチーム数を将来的に40に増やす方針を正式決定。J1は18チームを維持しつつ、現在18チームのJ2を22まで増やそうというもので、早ければ来季にも目標の40チームに到達するのではともいわれている。Jリーグ事務局によると「Jリーグ入りを目指すクラブや町は全国に数十あります」といい、新規参入して地域を活性化させたいというところは多いのだ。今回J2入りした栃木や岡山の場合も、地元の県財界などがさまざまな面でチーム運営を後押ししているという。 

ただし、拡大路線はいい面だけではない。昨季のJ2では、最下位になった徳島をはじめ、下位に並んでいたのは2000年以降に加盟したチームばかり。新規参入のチームと上位の戦力格差はあきらかで、そうなるとサポーターが離れかねないし、チームの収入も減少する。実際、昨季からJ2に参入したFC岐阜は累積赤字でJリーグから緊急的に5000万円の融資を受けている。

それでも、昨季の大分のように、少ない運営費でナビスコ杯を初制覇し、リーグ戦でも4位の好成績だったチームもある。浦和や鹿島のように地域に根ざした強いチームになりたい。それもJリーグを拡大させている理由なのかもしれない。


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