週末おでかけレシピ

第8回 近場の無人島を求めて…いざ猿島!

2009.05.01 FRI

週末おでかけレシピ


画像提供/トライアングル 猿島の上空写真。写真左側の海岸沿いが船着き場。そして、砂浜と原生林の境界にあるのがレンタルショップや売店などがある施設。その脇から散策路が続いているそう。やっぱり、異世界な雰囲気ただよってますよね…。あぁ、行ってみたい!

東京湾に浮かぶ無人島猿島ってどんなところなの?



無人島。

あぁ、なんてロマンとミステリーにあふれた言葉なんでしょう。青い海、豊かな自然、謎の洞窟、想像するだけで、一瞬、現実とかけ離れた世界へトリップできます。

一度は行ってみたい、この無人島。でも、無人島探しの旅に出るなんてあまりにも無謀すぎ。休みを使って、気軽に行けるような無人島はないものかと、島&旅マニアの後輩に聞いてみたところ、なんと都内近郊にあるとのこと! 

その名は、猿島 Monkey Island。

果たして、猿島とはどんなところなのか? 猿島までの船の運航や島内でのイベントなどを企画している、トライアングルの山田梨果さんに伺った。

「猿島とは、面積5万平方メートル程度の、東京湾に浮かぶ無人島です。その歴史は古く、縄文時代から人々が渡島していたと推測されています。その後、明治時代に入り、海軍や陸軍の軍事施設として利用されるようになりました。そのため、現在も猿島には、古代の住居跡や軍の要塞の跡など、歴史的遺産が多く残っており、原生林などの大自然とともに歴史を楽しむことができる島なんです。ただ、島といっても、神奈川県横須賀市が管理しているものであり、扱い方は公園と同じ。なので、人が住むことや、宿泊することは禁止されています」

島内はどのような感じになっているのでしょうか? キャンプの経験すらあまりないような私でも、気軽に足を運べますか?

「島内には、島の見どころを散策できる舗装されたコースが備わっているので、心配いりません。また、軽食やビールなどを扱う売店をはじめ、トイレなども完備されているので、持ち物も服装も、ハイキングに出かけるくらいの気持ちで臨んでいただいて大丈夫です。ただ、風がとても強く、船着き場から島へと続く桟橋はかなり揺れますし、急な階段などもあるので、女性の場合、ヒールの高い靴などは避けた方がいいでしょう」

散策のほかに、どんなレジャーが楽しめるのですか?

「釣りやバーベキューをされる方が多いですね。あと、夏場は海水浴も楽しめます。釣り竿やバーベキューの道具は、島内にレンタルショップがあるので、ご自 身の物を持ち込まなくても大丈夫ですよ。ただ、バーベキューの食材は販売していませんので、持参してください。あと、釣り餌も販売はしているのですが、常 にあるとは限らないので、用意していただいた方が賢明です」

道具がすべて借りられるなんて、かなりお手軽。とはいえ、無人島といえども、多くの方が楽しむためのレジャースポットであり、無法地帯とは違う。ルールはしっかりと守らねばいけません! そのほか、山田さんに島のルールを伺ったところ、
画像提供/トライアングル おすすめ散策順路が描かれた島内マップ。三笠桟橋のチケット売り場に置かれているので、島に行く前にぜひとも手にとっていただきたい
・ ゴミの分別はしっかりと(島内で回収してくれるそう)

・ ペットの連れ込みは禁止

・ 花火などの危険な遊びや立ち入り禁止区域に入ることはNG

・ 島では水道水を飲まないように(井戸水なので飲み水には適していないそう。飲み物を持ち込むか、島で売っている飲料水を飲むように)

とのこと。おぉっと、肝心なことを聞き忘れていた。猿島には、どうやって行くのですか?

「神奈川県横須賀市にある三笠公園のすぐそばに、三笠桟橋という猿島行きの船の発着所があります。京浜急行横須賀中央駅から徒歩15分ほどの距離です。 8:30から1時間おきに、16:30まで船が出ており(往復1200円)、10分程度で島に着きますので、そちらを利用してください」

たっ た、10分で島に着くのですか。それなら、船酔いに見舞われる暇もなさそう! しかも、横須賀駅なら、品川駅から京急本線一本で40分程度で行ける。 無人島って、もっとハードルの高い場所だと思っていたけど、かなり気軽に楽しめるのですね。にもかかわらず、「無人島に行ってきちゃったよ~」なんて思い 出話を切り出したら、かなりインパクト大! 無人島・猿島。この大型連休はもちろん、今後の週末を充実させるにも、もってこいのスポットかもしれません。
「フランス積」と呼ばれる積み方で造られた要塞の跡。頭上に木々が生い茂るあたりが、無人島っぽい。木漏れ日を浴びて、幻想的な雰囲気がただよっておりました

無人島・猿島で自然&歴史を満喫しつつ、たそがれまくってきた!



東京湾に浮かぶ無人島・猿島。そのミステリアスな響きにもかかわらず、なんと神奈川県横須賀市にある三笠桟橋から出ている船に乗って、10分程度で着いてしまう身近さ。これは、一刻もはやく、その魅力をみなさまにお伝えせねば!

ということで、さっそく、無人島・猿島に行ってまいりました!

4月26日(日)。前日の大雨とはうってかわって、朝から天気は良好! しかし、この日はかなりの強風で、欠航の恐れを心配しつつも、午前11時過ぎに発着所の三笠桟橋に到着。船は無事に出ているようで、乗船口にはすでに行列ができておりました。受付でチケットを購入し、島のマップを手にとり列に並ぶと、間もなく船が到着。定員90名ほどの小型船に乗り込み、オープンデッキの席に着くと、船員さんの船内放送とともに11:30出航。強風にもかかわらず、大した揺れも感じず、10分程度で猿島に到着。船を降り、海風吹き荒れる桟橋を渡って島に上陸すると、島の中心に向かって右側にはビーチが広がり、左側には緑が生い茂る原生林が広がっている。さすがに海水浴をしている人はいないが、浜辺のあちこちでバーベキューのおいしそうな煙があがっている。

桟橋から続く道沿いに歩いていくと、売店などがある広場にぶつかり、その横から散策路がのびていた。島のマップを片手に、登り坂になっている散策路を進んでいくと、10分ほどで、左右に高さ10mほどのレンガの壁がそびえる猿島要塞にぶつかった。明治時代から昭和にかけて、軍事施設として利用されていた猿島には、弾薬庫や砲座跡など、歴史遺産も多く残っているのだ。壁沿いを歩いていくと、これまたレンガ造りのアーチ型のトンネルが出現。「インディ・ジョーンズみたい」と、圧倒されながら進んでいくと、今度はうっそうとした木々に囲まれた登山道のような場所に出た。鳥のさえずりと、木々の揺れる音を感じながら、ゆらゆらと歩いていると、突如、視界が開け、目の前には大海原が! 
視界が開けた瞬間、目の前に広がった横須賀の海。地図によると、島の北端にあたる。下の岩場へと続く階段はかなり急なので、みなさんもご注意を! (登りは息が切れました…)
下へと降りていける階段があったので、下っていくと、そこは海に面した岩場になっており、釣りを楽しんでいる人や岩場に腰かけてお昼を食べている人がいた。同じ島内でも、さきほどまでは歴史遺産&緑溢れる原生林、ここでは潮風香る大海原、とまったく違った表情を楽しめることにちょっと驚く。

と、ここで先ほど売店で購入したビールを開け(昼から恐縮です!)、のんびり休憩したあと、来た道を戻り別の散策路に進んでいくと、「お台場跡」という見晴らしのいい広場にぶつかった。ここには、ベンチやテーブルなどもあるため、お弁当を広げている方々がちらほら。なるほど、お弁当持参でピクニック気分を味わうのもいいね~、と、ベンチに腰かけ一休み。時計を見ると、13時を過ぎていた。一息ついたところで、再び散策路に戻り、さきほどとは別の、木々に囲まれた道を進むことに。船には多くのお客さんが乗っていたのに、不思議とあまり人とすれ違うこともない。「あぁ、なんか心癒やされるわぁ」なんて思いながらのんびり歩いていると、またしても強風を感じ始めた。あ、どうやら、散策路のスタート地点まで戻ってきたみたいです。

と、1時間半程度かけ、島の見どころを散策。そのあとは、再びビールを購入し、気の向くままに散策路を行き来したり、海辺でたそがれたりしながら、悠々自適な無人島でのひとときを満喫。17時発の最終便に乗りたかったのですが、強風のため急遽、15:45発が最終の船となったので、この船に乗って島をあとにしました。

悠々自適。ほんの一日のことだけど、ここ猿島では、まさにその言葉がハマります。バーベキューや釣りを楽しむ人はもちろん、お弁当広げて自然に浸る人、なかには島の自然や歴史遺産を高そうなカメラにしきりに収めている人もいた。「とにかく、猿島は自由に楽しんでいただくのがベストです。存分にたそがれていただくのもいいと思いますよ!」と、猿島の管理を行っている、トライアングルの山田梨果さんがおっしゃる通り、今回一人で訪れた私は、自由に島内を散策し、自然に癒やされ、ビール片手にたそがれまくってきたわけです。

四方が大自然に囲まれているせいか、はたまた、無人島にいるという意識のせいか、他のレジャースポットでは感じられない独特の開放感がただよっている猿島。この大型連休を機に、無人島デビューしてみてはいかが? 今回、猿島行きの船に乗る前に、
シートや釣った魚を入れられるような保冷袋を買い、
いろいろと準備をしていたのですが。
とにかくこの日の風は猛烈! 
釣りとかしてて、海に落ちたら誰も気付かなそうだし
と、釣りはあきらめたのでした。
ちなみに、この日は強風のため、13:30以降の猿島行きの船は欠航。

天候次第で、船が欠航になることはもちろんあるので、
天気予報&風速にはご注意を! 相手は自然ですからね。

また、ゴールデンウィークの時期は混雑が見込まれるそうですが、
臨時船なども出航しているので、ぜひとも足を運んでいただきたいです!

さて、次回はどこへ出かけてこようかしらん。
一人で無人島にまで行ってきてしまったら、
もうどこへだって行ける気がします。
みなさん、ゴールデンウィークの思い出とともに、
各地のおでかけスポット情報、どんどんお寄せください!
もちろん、「猿島に行ってきた!」という方は
その感想もよろしくお願いします。

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