週末おでかけレシピ

第11回 「はとバス」で旅をしてみたい!

2009.06.19 FRI

週末おでかけレシピ


スタンダードなタイプの『はとバス』。みなさんも見かけたことありますよね? この他に、2階建てや、全座席にオーディオシステムが付いたもの、化粧室が付いたものなど、様々な車種があるんですよ

黄色い車体に赤い文字都内を駆け巡る『はとバス』って?



東京都内でも時折見かける『はとバス』。黄色いボディに赤字でHATO BUSとドーンと書かれた、かなりインパクトのあるあのバス。「いつかは乗ってみたい」と思っていたのですが、そもそも『はとバス』とは? お客さんはお年寄りばっかり、という勝手なイメージがあるうえ、どんなコースがあるのかさっぱり。

「いえいえ、ここ1年くらいから、若い方の利用者数が急増しているんです。若者の消費のスタイルが変わってきているからでしょうか。車を持たない方が増えているようですから。そういった方々にとって、『はとバス』は旅行を身近なものにさせてくれるんでしょうね」

と、教えてくれたのは、はとバス広報室の永野正則さん。ちなみに、どんなコースがあるんですか?

「都内を巡るコースはもちろん、山梨県や静岡県、福島県など、東京都近県を日帰り、もしくは宿泊で巡ってくるコースや、一番遠くへ行くもので青森県までのコースもあります。また、都内を巡るものでも、寿司や天ぷらなど江戸の味覚を食い倒れできるコースや、東京湾でディナークルーズがコースに入っているもの、さらに歌舞伎町でニューハーフショーを鑑賞できるコースなんかもあるんですよ。都内と横浜のコースだけでも定期便が100近くあり、さらに郊外のコースは季節によって様々な種類を用意していますので、延べ200くらいあるかと思います」
こちらが運行当初の『はとバス』。当時、都内の半日コースの料金は250円で、一般の人々にとっては贅沢な娯楽のひとつだったそうです
そんなに多彩なコースがあるとは驚きです。ところで、『はとバス』が誕生したのはいつごろなのでしょうか?

「第二次世界大戦の終戦から3年が経った1948年(昭和23年)に発足し、初めて都内を巡るバスが運行したのは1949年です。なので、ちょうど60年 前ですね。最初は、上野発で皇居前、赤坂離宮、浅草観音を巡る都内の半日コースだけでした。その後、続々と、夜のコースや外国人向けのコースなどが登場 し、1957年に初めて江ノ島・鎌倉まで巡る、郊外のコースが誕生しました」

戦後の復興とともに歩んできたわけですね。その間、様々な変化を遂げてきたと思いますが、昔と今で大きく違う点は?

「まず車内の環境ですね。車内は広く、足回りもゆったりしているのでのびのびと座っていただけますし、サスペンション付きのシートなのでバスの揺れもあまり感じません。また、空気清浄機も導入しているので、バス独特のにおいも感じませんよ」

バス旅行って窮屈な印象があったのですが、今はそんなことないんですね。そんなバス旅行の魅力とは?

「やはり気軽に様々な名所へ足を運べることだと思います。郊外の日帰りコースであれば、6000~1万円前後で、旬の味覚なども味わいつつ楽しんでいただ けますし。あと、最近はバスガイドなしのツアーが増えているのですが、『はとバス』はすべてのツアーにガイドが付きます。旅行を楽しむとともに、その土地 にまつわる豆知識や歴史など、知的好奇心も満たされる点は『はとバス』ならではの魅力ですよ」

最近では、旅行の傾向は安・近・短が主流になりつつありますが、『はとバス』には、その要素がぎゅっと詰まっており、さらに広々とした車内でゆったり 旅行といった、快なる要素も! そのうえ、バスガイドさんのトークで、その土地に関しての知識も深まる。今後の旅行のプランを立てるときに考えてみては?
この日は、朝から霧雨が降るあいにくの悪天候。この雨じゃ、舟が動いていないのでは!? と心配していたのですが、ちゃんと屋根付きの舟が用意されてました。晴れてほしかったですが、雨に濡れる小江戸の街もいいもんでしたよ

『はとバス』で旅の風情を気軽に満喫日帰りで千葉県&茨城県を巡ってきた!



のんびりとバスに乗りながら、気軽に郊外へ足をのばすことができる『はとバス』。そんな『はとバス』の魅力を肌で感じ、みなさんにがっつりレポートしようと、日帰りバスツアーへ参加してまいりました!

せっかく郊外へ出かけるのなら、1日でいろんなところを回りたいし、趣味だって優先させたい。ということで、フルーツ狩りや温泉入浴ができるコースがあるなか、今回、私は、日帰りで千葉県と茨城県を巡れて、さらに酒好きには見逃せない酒造にも行ける『小江戸佐原の舟めぐりと水郷潮来あやめ祭り』(6480円)ツアーを選びました。

朝8時過ぎ、JR新宿駅西口にある『はとバス』乗り場に到着。乗車手続きを終え、バスに乗り込むと、車内の広さにちょっと驚く。バスの車内ってもっと窮屈だと思っていたのですが、シートは大きめでゆったりできるし、天井も高く圧迫感も少ない。8時40分、すべてのお客さんがそろったところで本日のバスツアースタート!

2つめの乗り場であるJR浜松町駅を経由し、バスは東関東自動車道へ。今日は渋滞がないらしく、幕張新都心を右手にバスはスイスイ進んでいきます。車内は、バスガイドさんによる千葉県の名前の由来や名産品の解説、東京近県の県木クイズなどの話で大賑わい。

出発から2時間程度で、最初の目的地、千葉県香取市佐原にある『東薫酒造』に到着。こちらでは、酒造見学&試飲を体験。「『どぶろく』が飲めるなんて蔵元ならではだわ!」と、酒好きの私は興奮気味に試飲を楽しみ、せっかくなのでこの『どぶろく』を購入。と、1時間程度、酒造見学を楽しんだあとは、ツアー客のみなさんとともに徒歩で次なる目的地 小江戸・佐原へ。

この佐原は、川越市や栃木市と並んで小江戸と呼ばれており、江戸時代の建物が数多く残る風情豊かな街なのです。昔からの家業を引き継ぎ、いまだに営業を続けている商家も多いため生きている街並みと評されているのだとか。そんな佐原を、今回は街を縦断する小野川から観光遊覧船に乗って眺められるとのこと! 

はやる気持ちを抑えつつ、舟に乗船。船頭さんが操縦&街の解説をしてくれるなか、我々を乗せた舟は、土蔵造りの商家が並ぶ街の間をゆらりゆらりと進んでいきます。川縁に咲く菖蒲を愛でつつ、舟から見上げる街の風景にうっとり。30分程度、舟での散策を楽しんだあとは、佐原の街の自由散策へ。この間、昼食(自由食)をとり、土産物屋やせんべい屋などに立ち寄りながら小野川沿いの沿道をぶらぶら。たっぷり2時間ほど佐原散策を楽しんだあとは、再びバスに乗り、最後の目的地である茨城県潮来市の『前川あやめ園』を目指します。
『前川あやめ園』には、約500種100万株のあやめが咲き誇っているそう。園内には、屋台なども出店されていて、まさにお祭りムード一色。夜はライトアップされ、とても幻想的な雰囲気になるのだとか。『水郷潮来あやめ祭り』は6月28日まで開催
毎年6月は、『あやめ祭り』が開催されており、今回もちょうどシーズン真っただ中。到着した我々一行が、バスを降り、『前川あやめ園』まで歩いて向かうと。会場は多くの観光客で大賑わい。園内には一面、紫や白、黄色のあやめが咲いており、なんとも涼しげで風流な景色が広がっている。

そんなあやめが咲き誇る園内を1時間程度、自由に散策し、本日の行程は終了。その後、再びバスに乗り、解散場所である東京駅に18時過ぎに無事到着いたしました。

と、東京を出発し、2つの県を巡ってきた今回の日帰り旅行。バスツアーは何よりも楽ちん! 初めて訪れた旅行先では、地図とにらめっこしながら道に迷いつつ、ようやく目的地にたどり着くなんてことよくありません? バスツアーの場合は、目的地までは運転手さんが運んでくれるのでそんな心配は無用! 

「個人旅行の場合、1日で名所を3、4つ巡るのはなかなかできませんからね。各地の見どころを、コンパクトにまわることができるのはバス旅行ならではの魅力だと思います」

と、はとバス広報室の永野さんがおっしゃっていたけど、確かに、無駄なく、効率良く、ぎゅぎゅっと名所を巡れるものだと実感いたしました。さらに、ガイドさんの話のおかげでいろんな雑学が身に付く! と、すっかりバスツアーに魅了された私は帰ってきてからいろいろと調べてみると、『はとバス』のほかにも様々なバスツアーを発見。みなさんもこの週末は、のんびりとバスに乗りながら、郊外の名所に足を運んでみてはいかが? 中学生のころとか、修学旅行でバスに乗ったとき、
バスガイドさんの話になんて耳をかたむけませんでしたが、
大人になってからちゃんと聞いてみると、興味深い話が盛りだくさんなんですね。

なかでも印象に残っているのが、
帰り道、高速を下りて東京駅に向かっている途中、
「みなさん、家に帰ったら、まずただいま。その後は?」
と。車内の人々は「手洗い!」「うがい!」と言っていましたが、
「手洗い、うがいも大切ですが、あぁ、疲れた~と言わず、
あぁ、楽しかった~!と言うようにしましょう」とのこと。

確かに! 疲れた、と言ってしまうと、
疲れがドッと出て、せっかくの旅の楽しさも半減するような気がします。

帰ってから、さっそく実践したところ、体は疲れているのですが、
やはり充実感の方が強くわいてきました。

ありがとう、バスガイドさん!

さて、次回は夏にまつわるスポットへ出かけてこようかなと考えております。
みなさんからのご意見、ご感想もお待ちしておりますので、
よろしくお願いします!

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