日本人最高齢でMLBデビュー

元広島の左腕・高橋建知られざる豪腕な経歴

2009.06.18 THU



写真提供/Getty Images/アフロ
今年、広島からFA移籍、40歳でメジャーリーグデビューを果たした左腕投手・高橋建(メッツ)が好投している。だが、あまり野球を見ない人のなかには、高橋のことをよく知らないという人もいるのではないだろうか。

高橋はあの名門・横浜高校出身。卒業後、拓殖大学を経てトヨタ自動車に入社。1994年のドラフト会議で広島から4位指名を受け、25歳でプロ入り。日本では通算66勝87敗5Sという成績を残している。

「若いころは速球がウリでしたが、やがて技巧派に。スライダー、シンカー、シュートで丹念に低めをつくのが今の持ち味。制球力も年々アップしています。そのうえで140km台後半の速球も投げられるのが魅力」(『広島アスリートマガジン』編集長・古高崇幸さん)

話通り、テクニックを磨きつつ威力ある速球も維持しているのが高橋の長所だが、その経歴も面白い。なんと大学3年までは主に打者だったのだ。

「大学時代は神宮第二球場のスコアボードを越える大アーチを放つなど通算17本塁打。50m5秒台と思われる俊足で強肩と、素晴らしい身体能力を持った外野手でした」(スポーツライター・安倍昌彦さん)

その後、もとは投手をしていたこともあり、大学4年で投手に転向。つまり、投手専念後、わずか3年強でプロ入りしたわけである。

「よって、肩や体も年齢ほど疲弊していないはず。さらに柔らかく、故障しにくく、疲労しにくい非常に質のいい筋肉の持ち主だと聞いたこともあります」(安倍さん)

広島時代、高橋は先発・中継ぎ・抑えとどんな役割にも対応していた。それが結果的にタイトル獲得や通算成績など派手な数字につながらなかった一因でもある。だが、逆に考えれば、それは高橋の投打両面で証明されている野球センスのよさと優れたフィジカルゆえ、とはいえないだろうか。

日本では「建さん」というニックネームで親しまれた高橋。スゴさを思い知らされる場面が増えるかもしれない。


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