決まった“後”にも叫ぶのはなぜ?

トップアスリートがあげる謎の“雄叫び”効果のほどは…

2009.11.19 THU



写真提供/AFLO
テニスや卓球を観戦している際、ボールを打つ瞬間やポイントが決まった後に大きな声を出している選手。その気迫に、いつしか観ているこちらも手に汗握ってしまいます。それにしても、なぜ選手たちは叫ぶのでしょう? やはり声を出すとパワーアップしたりするのでしょうか? 教えてください、東京女子体育大学の若山章信教授!

「それについてはイエスともノーとも言えます。というのも、声を出すことで潜在能力が引き出されることは、実験で証明されています。たとえどんなに鍛えたとしても、筋肉は全体の7割程度しか使用されておらず、残り3割は休んでいる状態です。これは、常に自分の意志とは関係なく脳が体の安全のためリミッターをかけているもので、声を出すことで瞬間的にそのリミッターを解除、使われない筋肉のうちの一部が動員されます。ただテニスの場合、コントロールのためもあり、常に全力ではボールを打たないので、インパクト時に声を出しても打球に影響は出ないと思います」

だとしたら、テニス選手が声を出して打つのには、どういう意味があるんですか?

「1対1の競技での叫び声は、相手への威嚇や『調子良さそうだな』と思わせるなど、駆け引きとしての要素が強いです」

では、卓球のように打った後に叫ぶケースは、どういった意味合いが?

「卓球など事後の叫び声に関しては、自分に対しての気合、試合全体を通してテンションを高めるということでは? またうれしさを全面に表すことで、そのときのポイントがいかに重要だったかを相手に対して強調できるので、ゲームの流れを呼び込む意味合いもあると思います。ほかにも、ラグビーなどで見かける円陣を組んでの掛け声の場合、事前に興奮状態にもっていくことで普段以上の力が出やすい状況を作れます」

なるほど、テニス、卓球にラグビーと、同じ叫び声でも効果は様々なんですね。できれば僕の文才も叫び声で違うか!


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