恋愛に効く! 男女の心理大辞典 第42回

恋愛は外堀から攻めるのが効果的!?

2011.09.21 WED

恋愛に効く! 男女の心理大辞典


スピルオーバーとは“波及”の意。スピルオーバー効果に期待して、ターゲットの周りにいる人の中から、気が合いそうな人を見つけ出すのは有効な作戦なのだ 写真提供/PIXTA
ひと目惚れとまではいかずとも、あまり付き合いのない異性を好きになってしまった場合、どう攻略するのがベストだろうか?

たいした付き合いもないのに突然声をかけるのは勇気がいるし、何より不審に思われてしまっては元も子もない。なんとかして、意中の相手とお近づきになれる方法を探したいものだが…。

「そういう場合は、ムリに本人を直撃しようとせずに、まずその周囲にいる人たちと仲良くなる努力をするのが吉ですよ」

そう語るのは、心理学者の内藤誼人先生だ。家族でも友人でも、グループ内の関係が互いに影響を与え合うことは、心理学で証明されているという。ならば、その効果を恋愛に応用しようというのが内藤先生からのアドバイス。

「フィンランドのユバスキュラ大学の心理学者カイサ・マリネン氏が、幼い子どもを持つ夫婦433組を対象に、夫婦関係と親子関係について調査しているんです。その結果、夫婦仲が良好であれば、親子の関係も良好であるケースが圧倒的多数にのぼることが確認されました。これはつまり、人との良好な関係はグループ内のほかのメンバーにも波及するということだと、マリネン氏は結論付けています」

スピルオーバー効果と名付けられているこの作用。では、なぜ人間関係が波及するのかといえば、これには心理学でいうところのバランス理論がかかわっていると内藤先生は解説する。

「人はもともと、バランスを取りたがる性質を持っています。だからたとえば、Aさん・Bさん・Cさんという3人の関係性において、AさんとBさんの関係が良好、さらにAさんとCさんの関係も良好であるなら、自然とBさんとCさんの関係も良い方向に育まれやすいんです」

つまり、意中の相手と直接的な関係がなくても、その周りにいる人物と仲良くなれれば、自ずと相手との距離も縮まっていく――というわけだ。

「早くお目当ての相手に接近したいのが人情でしょうが、恋愛は外堀から攻めるのがいいんです。はやる気持ちを抑えて、第三者を使って意中の相手とのいい関係を作っていくイメージですね」

スピードとタイミングばかりが恋愛成就の秘訣ではない。時には急がば回れの精神もお忘れなく。
(友清 哲)

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