恋愛に効く! 男女の心理大辞典 第230回

避妊を嫌がる彼をその気にさせる術

2015.05.18 MON

恋愛に効く! 男女の心理大辞典


人は不潔な環境に置かれた方が、病気の予防意識が高まる。避妊を徹底したければ、恋人を招く部屋はあまり綺麗に掃除しすぎない方がいいのかも!? (写真提供/vicnt / PIXTA)
結婚までは操を守るべき、などとお堅いことをいう人は今日び少ないと思うが、行為にともなう大人の責任――とりわけ男性の責任として忘れてはいけないのが避妊である。ところが、「彼氏が避妊具をつけるのを嫌がる」という女性からの悩みをよく耳にする。

最近ではおめでた婚なんて表現もあるし、結婚→子作りという手順に必ずしもこだわる必要はないのかもしれないが、妊娠を望まないのであれば、余計なリスクを避けたほうがいいのは言うまでもない。しかし、そうした道理が通じない彼氏に困っている女性は少なくないようだ。

「それについては、ちょっと興味深い心理学的データが存在しますよ。性行為を行う際、できるだけ清潔な環境を求めるカップルが多いと思いますが、逆に汚い部屋を選んだ方が、避妊具の利用が促進されるというものです」

そう語るのは心理学者の内藤誼人先生だ。不潔な環境の方が、人は積極的に避妊をする。これはいったいどういうことだろう?

「ニューメキシコ大学の心理学者ジョシュア・タイバー氏が、用意した2つの部屋にそれぞれ複数の男性被験者を通し、そこで“あなたはセックスの際にコンドームを着用しますか?”というアンケートを採りました。この際、片方の部屋は無臭の清潔な部屋。もう片方は、汚物の匂いが漂う不潔な部屋でした。ふたつのアンケートの回答を集計したところ、清潔な部屋でイエスと回答した男性は約53%、不潔な部屋でイエスと回答した男性は64%と、明確な差が確認されたそうなのです。タイバー氏はこの結果から、人は不潔な環境に置かれると病気予防の意識が高まり、無意識に避妊具の使用率が上がるのだと考察しています」

内藤先生によれば、これはプライミング効果と呼ばれるもので、何らかの刺激があとに続く人間の行動や選択に一定の影響を与える現象だという。

この理論からすれば、場末のおんぼろラブホテルを利用することにも一定のメリットはありそうだが、とはいっても汚い部屋で行為に及ぶのはお互い嫌なはず。やはり男性側が“避妊は男の責任”と肝に銘じるべきだろう。
(友清 哲)

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