友人関係は疎遠に、夜は寝れなくなる…

オトコもやる気UP!?「恋は仕事に好影響」説の真偽

2016.08.17 WED


塩田さんによると「恋をしている女性の友人関係が活発になるのは、ドーパミンが分泌されてハイになっている状態の女性は、おしゃべりになる傾向があるためです」とのこと
写真:tsuppy / PIXTA(ピクスタ)
女性誌などでときおり見かける「恋をしたら仕事がうまくいく」「恋をしたら毎日がハッピー!」といった文句。男性にも好影響があるのだろうか? 恋をした場合にどんな変化があるのかを明らかにすべく、20~30代の男性113人にアンケートを実施。「恋」×「仕事」・「友人関係」・「睡眠」の変化について回答してもらった(R25調べ・協力/ファストアスク)。

〈男性に聞く! 恋をしている時、生活にどんな変化が現れる?〉


■仕事
やる気が出てパフォーマンスが上がる 42.5%
仕事が手につかずパフォーマンスが下がる 17.7%
どちらともいえない 39.8%

■友人関係
友人とよく遊ぶようになる 16.8%
友人に会う気が起きず疎遠になる 22.1%
どちらともいえない 61.1%

■睡眠
よく眠れるようになる 16.8%
眠れなくなる 26.5%
どちらともいえない 56.6%

仕事に関しては、4割以上の男性が【やる気が出る】と回答。「ワクワクして、体の動きが活発になる」(38歳)、「彼女がいると思うと、辛いことも我慢ができる。ミスしてもめげない」(32歳)など、恋をすることで仕事中に明るい気持ちになれるという意見が多かった。

友人関係については、【よく遊ぶようになる】人よりも【疎遠になる】人の方が若干多め。「どうしても友人と疎遠になってしまう。彼女優先で物事を考えてしまう」(32歳)のように、友人よりも彼女と会う方を優先してしまうという理由が多い様子。

また、睡眠は【眠れなくなる】人の方が多数派。「今頃彼女はどうしているかな、などと考えてしまう」(32歳)と、いわゆる「恋わずらい」の状態になるという声が寄せられた。

ちなみに、20~30代の女性112人にも同じ質問をぶつけてみたところ、結果は以下の通りに。

〈女性に聞く! 恋をしている時、生活にどんな変化が現れる?〉


■仕事
やる気が出てパフォーマンスが上がる 52.7%
仕事が手につかずパフォーマンスが下がる 14.3%
どちらともいえない 33.0%

■友人関係
友人とよく遊ぶようになる 28.6%
友人に会う気が起きず疎遠になる 15.2%
どちらともいえない 56.2%

■睡眠
よく眠れるようになる 25.0%
眠れなくなる 30.4%
どちらともいえない 44.6%

女性の場合も、仕事は「前向きになれる」(25歳)、「好きな人の事を考えるとやる気が出る」(22歳)といった理由で、男性よりも多い半数以上がやる気アップ。睡眠についても男性と同様、「好きな人の事を考えすぎて眠れなくなる」(25歳)と答えた人が多かった。唯一男性と違う結果になったのは、友人関係。「いろんな人に相談したくなるから」(35歳)、「恋バナしたくなる」(25歳)など、恋愛トークをするために友人と会う機会が増える人が多いようだ。

「睡眠」については、眠れなくなる人が多かったが、恋をすることで仕事のパフォーマンスが上がるのは女性に限った話ではないようだ。この結果について、脳科学者の塩田久嗣さんはこう分析する。

「恋をしてときめくと、男女を問わず脳の中脳と呼ばれる部分から前頭葉に向けてドーパミンという神経伝達物質が分泌されます。このドーパミンはやる気や活力をもたらすホルモンなので、恋愛中は仕事をはじめ、生活にハリがもたらされるのは事実です。結果、男性も『恋をすると仕事もうまくいきやすくなる』と言えるでしょう。しかし、脳を活性化させるドーパミンは、睡眠を促すのには不向き。遠足の前日のようにワクワクして眠れなくなるのです。また、恋につきものである嫉妬心は、ノルアドレナリンやアドレナリンといった攻撃的になるホルモンを分泌してリラックス状態から遠のいてしまうため、ヤキモチ焼きの人も眠れなくなるかもしれませんね」

ちなみにこのやる気ホルモン・ドーパミンは、ごく短期的にしか作用しない。片思いの間や付き合い始めといった恋愛初期には多く分泌されるが、年月とともに次第に分泌量は減少していくのだそう。

「恋人との付き合いが長くなってくると、ドーパミンの分泌量が減少する代わりに、オキシトシンやセロトニンといったホルモンが分泌されるようになります。この2つは『幸福ホルモン』とも呼ばれることもある、心を満たしてくれるホルモン。ドキドキして活力がみなぎる!という感じではないですが、『恋人との将来のために一生懸命がんばろう』『家族のために稼ごう』といった深い愛情で、仕事へのやる気を引き出してくれます」

つまり、片思い中や付き合い始めと、付き合って期間が経った後の“やる気の源”は異なる、ということだ。なお、心を安定させてくれるオキシトシンやセロトニンは、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌に必要な脳内物質なので、恋愛や結婚生活が長期間うまくいっている場合はぐっすりと眠れるようになるそう。

睡眠も十分に取れるようになって「生活のすべてがうまくいく」ためには、ある程度の期間が必要な模様。まずは、寝不足になるほどドキドキする恋を見つけるところから…なんですけどね。
(有栖川匠)

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト