恋愛に効く! 男女の心理大辞典 第303回

SNSで存在をアピールする「サブリミナル写真」とは?

2016.10.17 MON

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サブリミナル効果は確かに存在する。ただし、その写真のメインを張るのではなく、あくまで無意識に視界に入るレベルの写り方に留めるべきなのだ
写真提供:Rawpixel / PIXTA(ピクスタ)
SNSを開けば、今日も皆、楽しげな写真をたくさんアップしている。なかには頻繁に自分の顔をアップする人も多く、おかげで長らく顔を合わせていなくても、あまりご無沙汰しているように感じない。これはSNSのメリットの1つだろう。

これはもしかすると、恋愛にも有利に使えるのではないか。積極的に顔をアップすることで、異性ユーザーの認知度を上げておけば、そのうちリアルでいいことがあるのでは…。心理学者の内藤誼人先生に聞いてみよう。

「たしかに心理学では、人の視覚にアピールすることで無意識に存在感を刷り込ませる、サブリミナル効果という手法が認められています。実際、この手法を用いることで、特定の商品の購買につながることが確かめられているんですよ」

これについては、米メリーランド大学の心理学者ロセリーナ・フェラーロ氏が、次のような実験データを公開しているという。

「フェラーロ氏はまず、集めた被験者に20枚の人物写真をスライドで見せました。そのうちの何枚かに、『DASANI』という銘柄のミネラルウォーターのボトルが写り込んだカットを混ぜており、実験終了後に、複数のボトルから“お好きなものを1本どうぞ”と被験者に選択させたのです。すると、20枚のうち1枚も『DASANI』が写っていなかったグループでは、17.1%の人が『DASANI』を選択。4枚写っていたグループでは、21.6%が選択。そして12枚写っていたグループでは、40.0%が『DASANI』を選択したそうなのです」

つまり、『DASANI』を目にする機会が多い人ほど、『DASANI』を選ぶ傾向が明確に表れたわけだ。しかし、単純に見る機会が多ければいいということではないそう。

「サブリミナル効果は、人の周辺視(一点を凝視したときに視野の周辺を見る能力)を利用したもの。あくまでも主対象ではなく、サブ的な刷り込みでなければ効果がありません。ここで使用された写真は、あくまで背景にさりげなく『DASANI』が写り込んだものばかり。メインの被写体に関しては、人はそれを意識的に注視しますが、その背景に写るものについては、無意識に刷り込まれるものなんです」

そのため、がっつりと顔をアップにした自撮り写真ではサブリミナル効果は得られない。「写真の主役となるモノや他人の背景に、さりげなく写りこむくらいが理想的」と内藤先生は解説する。

たとえば飲み会などの集合写真でも、中央で存在感をアピールするより、端っこにさりげなく写る機会を増やす方が、あなたのことが「なんだか気になる」と感じる人が増えるかもしれない。
(友清 哲)

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