規制緩和でいいことある?

オープンスカイ協定締結で僕らにはどんな影響が?

2010.01.21 THU



遠藤貴也=写真photography TAKAYA ENDO
日本航空の再建問題で大きく注目された航空業界から、またひとつ気になるキーワードが。それが、日米のオープンスカイ(航空自由化)協定の締結。これまで日本では、2国間の便数や路線などの航空網は、原則として政府間で決めたルールに従って設定されてきた。この規制を撤廃し、航空会社が自由に路線や便数を決められるようにしよう、というのが、オープンスカイである。

日米間の合意内容は、今年10月の羽田空港の国際化までに実施される予定だが、ここでポイントになってくるのが、実は航空会社間の提携。例えば、全日空、ユナイテッド航空、コンチネンタル航空は「スターアライアンス」という名称で提携する航空連合に属しており、日米間の路線を共同で展開する方針を固めている。今後は、運行スケジュールや料金などを3社で調整し、最も効率の良い形での運航を目指すことで、収益増を実現しようというわけだ。具体的には、同じ路線で似たような時間に飛ばしている便があれば、互いに出発時間を変えたり、サービスを共通化したり、乗り継ぎ便を調整したりする。これがコスト低下やサービスアップ、さらには運賃値下げにもつながり、競争力を高められるのだ。日本航空の再建支援をめぐり、航空連合「ワンワールド」に属するアメリカン航空と、「スカイチーム」に属するデルタ航空が火花を散らしてきたのも、日本の航空会社と提携することがオープンスカイで大きな魅力となるから。

そして飛行機の利用者にとっても、自由化によるサービスやコスト競争の拡大がプラスなのは言うまでもない。実際、一足先にオープンスカイが締結されたアメリカとEU間では運賃の引き下げもあった。また、発着枠の航空会社間での売買などもあり、利便性も大きく高まったといわれている。

自由化といえば、格安航空会社の新規参入も期待できそうだが、日本の場合、ネックになるのが発着枠。羽田・成田はもはや満杯状態。ただ今後は、スケジュールや運賃の変更は要チェックかも。
(上阪 徹)


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト