政治とカネばかり論じられても…

肝心の「予算案」「政策」は? 通常国会の注目ポイント

2010.03.04 THU



写真提供/時事通信社
鳩山内閣にとって初めての通常国会がスタートしてから約1カ月半。これまでは小沢幹事長の政治資金問題ばかりがクローズアップされ、法案審議などがあまり伝わってこなかったが、今国会の重要法案ってどうなっているのか。「政治とカネ」の問題も重要にせよ、景気が良くないだけに政策面もすごく気になるのだ。

そもそも今国会の注目ポイントはどのへんにあるのか。本来、毎年の通常国会の本筋とは予算案審議。それに加え、その予算案に昨年の衆院選で民主党がマニフェストに入れた政策がどのように反映されているのかも大切なので、当然、焦点は2010年度予算案とその関連法案(雇用対策を柱とした総額7兆円あまりの第2次補正予算はすでに成立)となるはず。具体的にいうと、まず一般会計と特別会計を合わせて総額215兆円以上となった予算案の審議。そして、子ども手当、たばこ増税などの税制改正、公立高校の授業料無償化といった公約に沿って盛り込まれた法案の行方がそれだ。

とはいえ、予算案や関連法案の可決・成立はすんなりといきそうもない。ガソリン税の暫定税率が存続され、子ども手当をめぐってもモメたように、その理由は財源。じつは民主党の公約では、国の総予算(09年度当初約207兆円)を全面的に組み替えることによって予算規模を膨らませることなく財源を確保できると説明されていたのだ。ところが、事業仕分けで予算編成をオープンにしたのはいいが、予算のムダ削減は不調に終わり、10年度総予算は09年度当初比で逆に4・1%も拡大。しかも、税収は当初見通しの46兆円を大きく下回って40兆円を切ったのに対し、新規国債発行額は44兆3030億円と過去最大に。公約通りにいかなかったうえ、税収より借金が多い予算案が簡単に成立するとは思えないのである。

そう考えると、鳩山政権にとって今国会は初の本格的な予算審議の場であると同時に、最大のヤマ場。政治が変わると期待されて誕生した政権だが、鳩山さんにとっては厳しい国会となりそうなのだ。
(押尾銅山)


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