課長ポストに広告マンを登用

足立区が「課」創設で話題! 「シティプロモーション」とは?

2010.03.18 THU



写真提供/書道(ハート)ガールズ実行委員会
4月から足立区が23区初の専門組織「シティープロモーション課」を設立することが話題になっている。敏腕の広告マンを民間から登用して課長に据え、プロモーション活動を展開。ネガティブに語られることもある区のイメージアップを狙うとか。この「シティプロモーション」、都内では足立区が初だが、地方ではけっこう盛んなようで、近年は柱の施策として取り組む自治体もちらほら。具体的にはどんな活動なのか。『シティプロモーション 地域の魅力を創るしごと』の著者で、東海大学文学部広報メディア学科の河井孝仁准教授に話を聞いた。

「シティプロモーションとは地域の魅力を創造し、それを地域の内外へと広めることで『地域イメージをブランド化』すること、魅力的なブランドに育て、観光客や転入者を増やすこと、住民に誇りや地元愛を根づかせることが目的です。地元愛が高まれば、住民は町の発展に貢献しようとします。観光客に対するホスピタリティの精神も生まれるでしょう。そうなれば、一過性でなく持続的に発展していく環境ができます」

では、その目的に向けて、どんなフローでプロモーションが進められるのか?

「まず地域の魅力を集める『聞き取り』。集まった要素をまとめ、魅力的に調理する『編集』。編集した、いわば“商品”をメディアにのせて効果的に広める『発信』。これは企業のマーケティング活動と同じですね」

このフローを体現し、河井氏が「興味深い」と評するプロジェクトが栃木県にある。

「宇都宮市では聞き取りで挙がった『餃子』『カクテル』『ジャズ』などの魅力を集約し『住めば愉快だ宇都宮』というブランドメッセージを掲げました。雑多な魅力をひとつのコピーで“パッケージ化”したんです。最近はこのコピーを使ったロゴや動画をYouTubeなどで積極的に発信しています」

全国的にも様々な試みが始まっている(下表)。数年後にはこの中から転入者殺到の人気都市が生まれるかも。
(榎並紀行/アイドマ・スタジオ)


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