「舛添新党」など新党結成が相次ぐけど…

少数政党はできないことだらけ!? 議席数で考える「数は力」のワケ

2010.05.06 THU



写真提供/時事通信社
ベテラン議員たちが旗揚げした「たちあがれ日本」に舛添氏らによる「新党改革」…。夏の参議院選挙をまえに政界で新党の結成が相次いでいる。もっとも、マスコミ各社の世論調査によれば、こうした新党には「期待しない」との声が大多数。ただでさえ政治に対する期待感が失われているなかで、そんな小政党をつくって何ができるの? ということらしい。だが、べつに政権をとれなくても、たとえ大政党でなくても、政党は機能するし、それなりの役割があったりするのだ。

じつは、政党には選挙で獲得した議席数に応じて使うことのできる権利というものがある。たとえば、まず国会で10議席を持つ政党なら、「代表質問」と「党首討論」に参加する権利がもらえる。代表質問とは首相の所信表明演説や施政方針演説などに対して会派を代表して質問することで、党首討論は会期中におこなわれる首相との討論のこと。また20議席あると、その党の所属議員の発議によって国会に法案を提出する権利、「議員立法」をおこなうことができる(国会で審議される法案は政府提出のものが大半)。さらに50議席あれば、こんどは予算をともなう法案、つまり「政府の予算案に対案を出す権利」がもらえるのである。

代表質問や党首討論はテレビなどで大きく報じられるので、鋭いツッコミをし、いい対案を示せば、首相に冷や汗をかかせられるかもしれない。政府提出の予算案に対案を出せば、選択肢が増えることで国会の審議が活性化し、かりに政府が暴走気味だとしたらその抑止力となるかもしれない。10議席、20議席、50議席というハードルはあるにせよ、野党には野党の、小政党には小政党の果たすべき機能がちゃんとあるわけだ。

ただし、最近の新党をみると、政党としての役割というより、たんに選挙対策だったり、自民党から逃げ出しているだけのようにみえるのも事実。国会では与党民主党が圧倒的多数とはいえ、いろんな意見を政治に反映させる意味で、小政党やミニ政党にもがんばってほしいのだが…。
(押尾銅山)


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト