7月の参院選からついにスタート!

HPとブログ更新だけOKって… ネット選挙解禁で何が変わる?

2010.06.03 THU



ヒムロイサム=写真photography ISAMU HIMURO
7月の参院選をまえに、ついに「ネット選挙」が解禁される見通しとなった。インターネットを利用した選挙運動はすでに欧米や韓国などではおこなわれていて、とくに2008年の米大統領選ではオバマさんがSNSやYouTubeを大々的に活用。それだけに、日本でもネット選挙を解禁しようという動きはこれまで何度もあったのだ。しかし、そもそもなんでネットを使うことが禁止されていたのか。

「1950年に制定された現行の公職選挙法では、ハガキやビラ、ポスターなど以外の『文書図画』は選挙運動で頒布できないと定められています。インターネットは、この『文書図画』にあたると解釈されています。そのため、選挙運動に使うことができなかったのです」。こう説明するのは総務省選挙課。

つまり、終戦間もないころに作られた古~い法律がようやく時代に見合ったものに改正されるということ。とはいえ、これでネット選挙が全面的に解禁されるというわけではない。じつは、今回解禁されるのはホームページとブログの更新だけ。ツイッターやメールの使用は見送られてしまった。その理由は、メールやツイッターは他人が候補者の名をかたる「なりすまし」が簡単にできてしまうので、虚偽情報を広めたりすることに悪用されるのが心配だからだという。だが、虚偽情報や中傷ビラの類いは従来の選挙でもよくあったことだし、じゃあ、ネット選挙が普通におこなわれている欧米諸国や韓国はどうなるんだって話なのだが…。

ただし、これで日本の選挙が少し変わるのも事実。たとえば、候補者が自分の演説の様子を動画でホームページにアップしたり、ほかの候補者との討論会をUstreamやニコニコ動画で生中継したりすることもできる。なにより、ネットなら街頭演説と違って数万人に政策を訴えられるので、選挙費用も安くなり、より多くの人が政治に参加したり興味を持つようになるかもしれない。限定的な解禁になるのは微妙なところだが、とりあえず、参院選ではネットが注目ポイントのひとつになりそうなのである。
(押尾銅山)


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