オトコとオンナの法律講座

第2回 浮気って“罪”になるの?

2010.06.15 TUE

オトコとオンナの法律講座


結婚や婚約といった契約関係にない限り、浮気はなんら罪に問われません。とはいえ、法の裁きを受けないというだけで、恋人の怒りは微塵も納まらないでしょうが… イラスト/清野とおる

「ただの恋人」の浮気に関しては、法的には手も足も出ない



恋人同士のトラブルのなかで典型的、かつ破局につながりかねない致命的なものといえば、「浮気」でしょうか。もし自分の彼女が自分以外の人を好きになって、あまつさえその人と逢い引きなんてしていたら…考えただけで、はらわた煮えくり返りますね。当然その逆もしかりで、もしぼくが浮気しようものなら彼女は「私というものがありながら!」かなんかいってブチ切れることでしょう。まあ、現実に彼女がいないぼくがこんなふうに気をもんだところでむなしいだけなんですが。

さて、たとえばA男くんとB子さんという未婚のカップルがいたとします。A男くんはひどく女癖が悪く、仕事先で知り合ったC子さんとの浮気に走り、結果、B子さんは振られてしまいました。B子さんは、自分に精神的苦痛を与えたうえに恋人関係を破たんさせたA男くんに慰謝料を請求したいと考えました。この訴えは成立するのでしょうか?

法律事務所オーセンスの元榮太一郎弁護士によれば「浮気自体は罪になりませんし、民事上も原則として損害賠償請求はできません」とのこと。…にべもないですね。というのも、「ただの恋人同士というのは法律上保護される関係ではない」からで、そのカップルが「結婚、婚約、内縁(事実婚)といった間柄」になければ法的にはなんらおとがめナシ、なんだとか。 逆にいえば、もしA男くんとB子さんが婚約していて、A男くんのせいで婚約破棄という事態に陥ったのであれば、B子さんの訴えも通るんですね。あるいは、A男くんの浮気相手のC子さんが既婚者だったら、A男くんはC子さんの旦那さんから訴えられる可能性はあるそうです。また、この旦那さんは、自分と婚姻関係があるのにもかかわらずA男くんとアバンチュールをキメたC子さんを訴えることもできると考えられます。

なんにせよ、B子さんとしては「ただの恋人」というポジションにいる以上、A男くんの女遊びには法的に手も足も出ないんですね。第1回の連載で「婚姻・婚約関係にない人の恋愛に法は立ち入らない」みたいなことを書きましたが、それは浮気でも同じこと。もっとも、法律上は問題ないからといって開き直ったりしたら、倫理的には大問題ですけどね。 あなたが経験した恋愛トラブルを法的に診断します! 下記のボタンから投稿ください。

オトコとオンナの法律講座の記事一覧はこちら

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト