タダの刑事ドラマじゃありません!

刑事さんたちが迫真の演技!? 「ポリスチャンネル」が面白い

2010.06.17 THU


治安維持や防犯などを目的に制作された映像を無料で公開しているサイト、ポリスチャンネル。約5年前に発足した同サイトには、自主制作作品のほか、警察やその関連団体、内閣府、自治体など、様々な団体が制作する作品が約200本もあるという。

「この種の映像は、せっかくお金をかけていいものが作られても国民が目にする機会は多くありません。そこで、NPOを立ち上げて、多くの人が無料で観られるような場を作ろうとしたのがはじまりです」(NPO法人POLICEチャンネル理事・上高家耕一氏)

振り込め詐欺や空き巣など身近な犯罪の被害防止策紹介、犯罪の情報提供を呼びかけるもの、国際テロが起きた際の対処法など、作品の内容は多岐にわたる。なかには南明奈、大河内奈々子、星野真里など有名人が主演したドラマ仕立ての作品も。

「警察協会が毎年制作する『サイバー犯罪対策シリーズ』は、有名な俳優さんを起用しているので視聴回数は多いですね」(同)

しかし近年は、大手の映像製作会社がかかわったものだけでなく、地方の警察署や自治体の手作り映像の中からも人気作品が生まれているという。福岡県警が制作し、今年公開されるやネットで話題を呼んだ『許されざる者』もそんななかのひとつ。

「制作も出演もすべて現職警察官。暴力団の役も刑事さんです」(同)

暴力団に憧れ、組織に入って名をあげることを夢見る若者が、暴力団の真実を身をもって思い知るという内容。俳優顔負けとはいわないまでも、刑事さんたちの演技に漂う気迫はハンパじゃない。制作した福岡県警組織犯罪対策課にたずねると、「物語は実際にあった様々な事件を基に作られています。長年、組織犯罪と向かい合ってきたなかで蓄積された、犯罪に対する怒りや被害者への想いなどが、演技に表われているのかもしれません」とのお答え。今後も、作り物を超える、リアルな想いが込められた手作り映像の誕生を期待したい。
(駒形四郎)


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